ウォーキング・デッド(The Walking Dead):シーズン2 第10話 「決闘」 あらすじ・ネタバレ


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シェーンが車を止めた理由を尋ねると、リックは話をするためだと答える。リックはオーティスと薬を取りに行った時のことを問うと、シェーンは白状した。

リックはオーティスのことやローリとの関係など、過去のことは洗い流して、互いに理解しあって前に進もうと言い、車に戻ろうとする。しかし、シェーンは騒動が始まったときのことを語り始め、ローリとカールの存在が彼の支えにもなっていたことを告げる。

べスはベッドで身を起こせるほどには回復していた。食事を運んできたローリは少しの会話を楽しんだ後、彼女を食後の散歩に誘うと部屋を出て行った。

リックたちの乗る車の後部座席には手足を縛られたランダルも乗っていた。彼に生きるチャンスを与えたいというリック。シェーンは返事をしなかった。

やがて車は公共事業局の敷地に止まる。そこで物資を調達することを選択する二人。ランダルは車に残すことにする。

無人と思われた敷地のフェンスの向こうにウォーカーが姿を現すと、リックはナイフを取り出し、自らの手の中指を傷つけ、フェンスに多少の血を塗り付ける。ウォーカーはその血を目指して近寄ってフェンスに掴みかかる。リックは冷静にナイフを頭部に突き立て、ウォーカーを絶命させる。

フェンスを封印していた鎖を切断し、侵入する二人。動く姿はなかったがリックはいくつかの焼死体を目にする。

シェーンは先ほどのウォーカーの死体を検分するが、そこには噛まれた跡がなかった。引っ掻き傷だけで転化したのだろうと予想するリック。それだけで転化するのかと息をのむシェーンだった。

食後にべスの食器を片付けに来たローリ。消沈したままのべスを励まして食器を下げる。キッチンで片付けをしてふと何かに気付いたローリはべスの部屋に駆け戻る。

寝たふりをするべスにローリは「渡しなさい」と言う。べスは体にかけていた毛布をずらし、手にあったナイフをローリに渡すのだった。

再び部屋を出たローリはべスの家族であるハーシェルとマギーを探す。彼らは20分ほど前に農場を離れたことを知ると、アンドレアに対して見つけたらすぐに家屋に戻るように伝えて欲しいと頼む。

リックとシェーンは拘束されたままのランダルを敷地の片隅に置き去りにし、やや離れた場所にナイフを落とす。彼が自力で助かる可能性を残すためだ。その場を離れようとした二人に、ランダルは自分がマギーと同じ学校に通っていた生徒だと告げる。

その事実に彼が農場の場所を知っていることを悟る二人。とっさに彼を撃ち殺そうとするシェーンを押し倒し、銃弾を逸らすリック。

彼を生かそうとするリックと殺そうとするシェーンの間で口論が始まり、やがて殴り合いへと変わる。その隙にランダルは地面を這うようにしてナイフに向かい、ナイフを手に取って拘束を切断し始める。

殴り合いはかろうじてリックの優位に終わる。もう許さないと言いながらシェーンとの距離を置き始めるリック。しかし、リックは近くに置いてあった大型のレンチを手に取り、リックに向かって投げつける。

投げられた勢いで中空を回転するレンチは建物のガラス窓を破り、砕けたガラス片がリックを襲う。あまりにも度を過ぎた反撃にシェーンを睨むリック。しかし、その破れた窓に建物の中からウォーカーの手がかかった。

手にしたナイフでウォーカーを屠るリック。だが、その一体の出現を口火にぞろぞろと多数のウォーカーが窓から降りてくる。とっさに死体と化したばかりのウォーカーの身をかぶり、彼らの標的にならないようにするリック。

ウォーカーたちは代わりにシェーンを追い始める。そのうちの一体はランダルに気付き彼を襲おうとするが、直前で足の拘束を解いたランダルは逆にそのウォーカーをナイフで仕留める。

かぶっていたウォーカーの死体を押しのけ状況を確認しようとするリック。しかし、窓からさらにもう一体のウォーカーが現れたため、その場から走って逃げる。

マギーはべスを説得していた。納屋の一件ですべてに絶望したべスはいっそのこと死にたいと言う。しかし、マギーは生きる希望を持って前に進むことを説こうとする。

そのときアンドレアがべスの部屋を訪れる。べスを見ていないと何をするか分からないと言うマギーに、休むように言って交代で中に入る。何も言わないアンドレアの態度に疑問を呈するべスだった。

アンドレアは自分で考えろとばかりに、入ってきた扉とは別の扉から出ていき、べスを一人にする。

バスに逃げ込んだシェーンはドアを内側から抑え込むものの、多数のウォーカーたちにやがて押し開けられようとしていた。とっさに掌にナイフを這わせるシェーン。流れ出た血をドアの脇にこすりつけると、押し入ろうとしたウォーカーのうちの一体が顔だけ中に出して血を舐めようとする。その頭部にナイフを突き立てるシェーン。彼は事態を好転させる可能性を見つけた気がした。

ランダルを捕まえたリックは地面に落ちていたシェーンの拳銃を拾い上げる。バスに群がるゾンビを前に、救出をあきらめるべきだと言うランダル。反応を返さないリックに、仕方なく協力を申し出るランダル。しかし、リックの口から出た言葉は「置いていく」だった。

シェーンはリックとランダルが敷地から出ていくのを見た。絶望的な状況に彼は「嘘だろ…」とつぶやく。

家屋にガラスが割れる音が響く。マギーがべスの部屋に入ると彼女の姿が見えない。代わりにバスルームから泣きむせぶ声が聞こえる。マギーが扉を開けようとするが鍵がかかっていた。

やがてローリもその場に現れ、暖炉の火かき棒を手に取り、鍵のかかったドアを破る。中には手首から血を流しながらも立ち尽くすべスの姿があった。彼女の傷はあまり深手ではないようだった。

今にも破られそうなバスのドア。焦りを隠せないシェーン。そのとき、一台の車がバスに向かって走ってきた。車からはリックが半身を乗り出しており、バスの後部から外に出るように叫びつつ、ウォーカーたちに射撃を繰り返す。

急いでバスの後方出口に駆け出すシェーン。彼が出口に横付けされた車に飛び乗ると、ランダルの運転で車は敷地を脱出した。

マギーが外に出るとアンドレアが駆け寄ってきた。べスの無事を確認するアンドレア。彼女はあえてべスに一線を越えさせ、生きることを選択させられたことを喜ぶ。しかし、マギーは彼女のやり方に納得できず、二度と家屋に入れないと言い放つのだった。

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