ガバナーは男を殴っていた。殴られているのはミルトンだった。刑務所メンバーを迎え撃つのに使おうとしていた、ウォーカーたちを燃やし尽くしたことを責めるガバナー。
責める理由から分かるのは、もはやガバナーの狙いは街を守ることではなく、自分が一番になることになっているということだった。
ミルトンは自分の身寄りも、アンドレアの身を案じた。ガバナーはアンドレアを捕らえている場所へミルトンを連れていき、彼女はいつか使えるから殺さないと言うガバナー。ガバナーはアンドレアの背後にある拷問道具をミルトンに取らせるが、彼は誤って道具を落としてしまう。
道具を拾い上げたミルトンが部屋を出ていこうとすると、ガバナーがそれを止め、まとめていた道具の中からナイフを手に取る。それをミルトンに渡し、やはり今アンドレアを殺せと命じる。
ナイフを受け取ったミルトンは隙をついてガバナーを刺そうとするが、逆にナイフを奪われ刺殺されてしまう。ガバナーはミルトンの遺体を拷問部屋に残し、アンドレアが生き残れるか試すことにした。
刑務所のメンバーたちは荷物をまとめ、刑務所を出ていく準備をしていた。カールはなぜかリックに対して腹を立てている。
脱出メンバーの中にはミショーンもおり、リックにガバナーとの取引は悩んだ末のことだったろうと理解を示した。そして、彼女は自分が初めて姿を現したときに刑務所に入れてくれたことに対して、改めて礼を言う。
ウッドベリーではガバナーが檄を飛ばし、町の住人を戦いに駆り出そうとしていた。しかし、タイリースは人間とは戦いたくないと言って、その場に残り子供たちを守ると誓う。ガバナーはその申し出に対し無表情のまま了承する。
ガバナーたちの一団は刑務所にたどり着き、大量の銃火器で一瞬のうちに敷地のウォーカーを一掃し、見張り塔なども破壊してしまう。全員で突入するが、すでにリックたちの気配はなかった。しかし、ガバナーたちは刑務所内の探索を続ける。
瀕死のミルトンはアンドレアに右足の後ろにペンチを落としてあると告げる。それを足で引き寄せるアンドレア。その間に彼は、拘束を解いた後はすぐに鋭いものを探して自分の頭を刺すように頼む。
ガバナーの部隊が刑務所内を進んでいると、突然閃光弾がさく裂する。続いて警報とウォーカーの一団。一旦屋外に脱出するガバナーたちだったが、バリケードを張った通路からグレンとマギーが自動小銃を乱射するため、そのまま車に乗って敷地の外まで撤退してしまう。
敷地のそばの森では車に乗り損ねたウッドベリーの青年がカール、ハーシェルに見つかった。武器を下すように言われたにもかかわらず、ゆっくりとカールに手渡そうとする男を、カールは射殺してしまう。
リックたちはひとまずの勝利にささやかな喜びを覚えるが、そのままウッドベリーに攻め込もうとする。そこにカールとハーシェルが戻り、ハーシェルはカールが無抵抗な相手を射殺してしまったことをリックに告げる。
ガバナーの部隊のうち、一台の車は逃走を図っていた。ガバナーは自分が乗る車をその車の前につけ、逃走をはばみ、戻って戦えと命令する。しかし、先頭に参加していた住民の大半は元々非戦闘員であり、人間と戦うことを拒絶する。
その拒絶を聞いたガバナーは非戦闘員だった住民たちに銃を向け、ほぼ全員を射殺してしまう。その行為にはさすがのマルティネスも動揺を隠せなかった。
アンドレアは靴を脱ぎ、何とかペンチを拾い上げるものの、拘束された手に持たせることに失敗していた。ミルトンの反応が無くなってからかなりの時間がたっており、焦るアンドレア。何とかペンチを手に取って、鎖を切ろうとし始めたときに、ミルトンの手が少し動く。
リックはカールと向き合い、彼のしたことを優しくいさめようとした。しかし、彼はこれまでリックが見逃してきた命のせいで仲間の命が失われたと責め、自分はやるべきことをやっただけだと言い切った。
そして、リック、ミショーン、ダリルの三人はガバナーを追って車で出かける。すぐに乗り捨てられた車と多くのウォーカーに出くわした。ウォーカーを始末すると、一人の女性が車に閉じこもっていたおかげで助かっていた。
アンドレアは焦っていた。ペンチで鎖を切ろうとしたところでミルトンが動き出したのだ。片手の鎖を断ち切ったところでミルトンが立ち上がる。急いでもう一方の鎖を切ったとき、ミルトンは目の前だった。
リックたちは先ほど車から助けたカレンという女性を連れてウッドベリーにやってきた。町を守っているのはタイリースたちのみ。カレンが話の分かるタイリースたちの説得を行ったため、リックたちは町の中に入ることができた。
町の中でアンドレアがとらえられていた拷問部屋に入ると、そこにはミルトンの遺体があった。アンドレアも壁際に座り込んでいたが、その首元には噛まれた跡があった。
アンドレアはリックに拳銃を乞い、彼もそれに応じる。男たちが部屋を出て、ミショーンだけが彼女を見守る中、一発の銃声が響いた。
リックたちは町に残っていた非戦闘員の住民たちをバスに乗せ刑務所に戻ってきた。その数は数十人にも上り、今後の生活に不安の影を落としたが、ガバナーとの戦いはとりあえず落ち着いたと言って良かった。
やっぱりこのシリーズは、ハズレが無いですね^^
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矢田さん、応援有難うございます!
おっしゃる通り、アメリカドラマにありがちなグダグダ感がなくて、記事を書きながら楽しんでます〜!