農場の小屋でランダルを痛めつけるダリル。ランダルの仲間たちとどうやって出会い、彼らの武装がどれほどのものか知るための拷問だった。
ランダルは痛みに我慢できず組織の話を始める。組織は約30人で武装した男たち。組織の男たちは残虐な性質のものが多かったことを彼の話で知ったダリルは、まるで腹いせをするかのように、ランダルをさらに痛めつける。
ダリルのギャング組織の報告を聞き、脅威を排除することを決めるリック。デールはリックに食い下がり、彼の考えを改めさせようとする。せめてメンバーで話し合ってから決めようと提案するデール。リックは夕方までに結論を出すように言う。
デールは皆と話をしてくる間、ランダルを見張っていて欲しいとアンドレアに頼む。嫌がるアンドレアだったが、しぶしぶ了承する。
アンドレアが小屋の外で見張りをしていると、シェーンが近づいてきた。シェーンは彼女に対し、デールに丸め込まれたかと話し始める。
外の様子を伺うランダルだったが、不意に頭上で物音がする。見上げるとカールが階上から彼のことを見ていた。ランダルは言葉巧みにカールに訴えかけ、自分を助けるように促す。徐々にランダルに近づくカール。
そのとき、小屋のドアが開き、シェーンが中にいたカールを外に出す。そのままランダルを殺してしまいそうな勢いだったが、アンドレアがそれを止める。
ダリルはメンバーから離れてボウガンの矢を整えていた。ソフィアのことがあってからというもの、なぜかメンバーから離れた場所にいるようにしている彼のもとに、デールがやってくる。
デールはランダルを処刑しないように意見を述べて欲しいと頼むが、ダリルは誰も自分の意見など求めていない、グループは崩壊してもう終わりだ、と言い残してその場を離れてしまう。
ソフィアの墓のそばに座り込んでいるカール。そこにキャロルがやってきて、いつか天国にいるソフィアに会えると励ます。しかし、その言葉に対してカールは天国の存在を信じているのならバカだ、と激しい怒りを見せてその場を離れる。
その後リックとローリがそばにやってきたので、キャロルは息子をしつけるようにと怒りを込めて言う。状況が呑み込めないリックだったが、カールを追っていく。キャロルはローリに対して、娘を失っても自分は正気だと言い残してその場を離れる。
カールを追ったリックは、キャロルへの失礼を謝るように息子を諭す。しかし、日ごろは素直なカールがリックに対して反論を行う。現実に対してたくましくなったともとれるその反論は、ただ感情の通りのものであり、リックは冷静に考えるように息子を諭しなおす。
カールは持ち主がそばにいないダリルのバイクを見つけ、そのサイドバッグを開けて中身を見ていた。すると中には拳銃があった。それを手に取るカール。
そのまま森へと向かう。ふと視界の先に一体のウォーカーが現れる。逃げようとするカールだったが、ウォーカーが追ってくる気配はない。冷静に見れば、ウォーカーはぬかるみに足を取られて身動きが取れないようだった。
カールはウォーカーに近づき、拳銃を構える。足がとられているとはいえ、身動きするウォーカーの頭部に狙いを定めきれない。彼は徐々にウォーカーに近づいていく。
そのとき、ウォーカーの片足がぬかるみから抜け、カールは足をつかまれる。必死に足を動かしてその束縛を離れたカールはその場を走り去る。
カールが家屋に戻るころには日が傾いていた。メンバーと農場の人々でランダルの処遇を決める会議が行われる。
デールは反対意見があるとすれば自分とグレンだけだと言うが、グレンも処刑に賛成だった。彼を救うことによるリスクが高いという声が、その場の人々から次々に上がる。
デールは強いものだけが生き残るような世界には生きていたくない、と目に涙をためて訴える。その言葉に賛同を示したのはアンドレアだけだった。
決を採るまでもなくランダルの処刑が決まる。デールはダリルの肩をたたいて、確かにグループは崩壊している、と言って出ていく。
夜、リック、シェーン、ダリルの三人で束縛したランダルを納屋に連れてくる。ランダルを跪かせ、リックが頭に銃を向けたとき、カールが納屋の入口に現れる。彼は「早く殺して」と言う。
シェーンがカールを連れ出そうとするが、リックはもうランダルを撃つことはできなかった。ダリルはランダルを再び小屋に戻すため連れていく。
リックはカールと共にメンバーが待つ場所へ戻り、彼を拘束することにすると告げる。アンドレアは顔をほころばせ、デールを探しに行く。
ローリに命じられてテントの中に入るカール。リックはローリに彼が処刑されるのを見たかったようだと告げる。ローリはリックの頭を胸に抱き、大丈夫だと励ます。
デールが農場の片隅を歩いていると、腹を食い破られた牛の死骸があった。何かの気配に振り向くデール。そこにはカールが見つけたウォーカーの姿があった。
ウォーカーに押し倒され叫び声をあげるデール。農場にいたメンバーたちはその声を聞きつけて走り出す。
押し倒されながらも、何とかウォーカーの噛みつきを避け続けるデール。メンバーたちは駆け寄ってくる。しかし、ウォーカーの手によってデールは腹を裂かれてしまう。直後に駆け寄ったダリルによって屠られるウォーカー。
デールの傷はとても助かる見込みがない状態だった。周りで嘆き悲しむメンバーたち。カールもそこにやってきて、元凶のウォーカーは自分が殺せなかったものだと知ると、泣いてその場を走り去る。
苦しみ続けるデールに対して、慈悲の介錯を求めるアンドレア。リックは銃を構えるが撃てない。その銃をダリルは自ら受け取り、デールの頭部を撃ち抜くのだった。