町から20マイル離れ、任務を全うしたダリル、エイブラハム、サシャの三人はウォーカーの群れを突き放し、町へと戻り始める。
しかし、その途上で突然銃撃に見舞われる。エイブラハム達が乗る車はある敷地のバリケードに衝突したため、2人は車を放棄してその場を離れる。
ダリルはバイクで何とか敵を振り切り、バイクと共に森の中へと逃げ込んだ。逃げる途中で転倒したダリルの体は擦り傷だらけで出血していた。
ダリルは森の中をバイクを押して進むが、何かの気配がしたためバイクを藪の中に隠してボウガンを構える。
ダリルが向かった先には女性が二人隠れていた。女性たちは降参のジェスチャーを示すが、油断したダリルの背後から1人の男が現れ、彼を殴って気絶させる。
ダリルが朦朧としている間に夜が明ける。朝になると男は腕を縛られたダリルに銃を突きつけ、移動を始める。
やがて四人がたどり着いた場所はフェンスに囲まれた場所だった。フェンスの中には数体のウォーカーがおり、ダリル以外の三人はショックを受ける。やがて、ティナと呼ばれる女性の一人がショックで倒れたすきに、ダリルは彼らが持っていたカバンを奪って逃走する。
森の中に潜んだダリルは奥から現れたウォーカーを迎撃するため、カバンの中からボウガンを取り出す。ウォーカーをいつも通り仕留めたあと、改めてカバンの中を見ると、そこにはインスリンが入っていた。糖尿病患者にとって、それは命の綱ともいえる薬だった。
エイブラハムとサシャは逃走しながらも、追跡のプロであるダリルが自分たちを見つけてくれるように、適度な痕跡を残して歩いた。やがて小さな町に着き、安全な建物の中に隠れる。
ダリルは三人の元に戻り、インシュリンを返す。物々交換だと伝え、男が持っていた拳銃と木彫りの仏像を受け取り、カバンを返す。
そこに一台のトラックが現れる。ダリルはとっさに身を隠すが、三人は動かない。どうやら三人はそのトラックを運転している連中から逃げている様子だった。
トラックから降りてきた男たちは数人。しかし、どうやら三人の正確な位置を把握できていないようだった。ダリルは三人を導き、その場を共に離れる。
ダリルは一体のウォーカーの存在に気付き、うまく物音を立てることで男たちの一人をウォーカーに襲わせる。襲われた男はウォーカーに腕を噛まれたため、ウェイドという男の名を呼び、腕を切り落としてもらう。男たちはその負傷者を抱えて引き上げていった。
やがて、男たちが立ち去った後、ダリルがかくまった男は、ダリルのことを彼らの仲間だと勘違いしていたと言う。
エイブラハムは建物の窓から外を見たときに何かを見つけてほくそ笑む。
彼が向かった先には軍の装備をしたウォーカーが杭に体を貫かれ、身動きが取れない状態で空中でもがいていた。ウォーカーは背中にロケット弾の砲身を身に着けており、近くのトラックには弾も乗せられていた。
身動きが取れなかったウォーカーはエイブラハムを見つけて暴れたことで、肉体が破損し、地面に落下してしまう。ウォーカーが落ちた後、杭には背中に背負っていた砲身が肩掛けによって吊り下げられていた。
ダリルと共に逃げる三人。やがてティナが何かを見つけ走り出す。後を追う三人。そこには焼け落ちた家屋があり、顔にビニールがかけられた遺体が二つあった。ティナはその遺体に心当たりがあり、花を供えようとする。しかし、その遺体は転化したまま死んでおらず、ティナは襲われてしまう。
ティナの遺体を埋めたあと、ダリルはバイクを回収してエイブラハム達を探しに行こうとする。しかし、背後から男が拳銃を向けてきたため、バイクを手放す。男はボウガンも寄こすように言い、ダリルはそれに従う。そして二人はバイクに乗ってどこかへ立ち去ってしまう。
ダリルは森の地面に燃料タンクの破片を見つけ、その周辺を探る。すると、そこには小型の燃料タンクを搭載した車が隠してあった。
サシャとエイブラハムが何かの物音に気付き、外を注視した。しかし、彼らはすぐに表情を崩す。数分後には三人が燃料トラックに同乗してアレクサンドリアに向かう姿があった。
無線機でリックとの通信を試みるダリル。しかし、その応答は「助けてくれ」だった。