ニコラスと共にウォーカーの群れの中に落下したグレンは、覆いかぶさったニコラスの遺体がむさぼられる間にゴミ箱の下に滑り込むことに成功していた。それでも何体かのウォーカーが彼に掴みかかろうとするが、ナイフによってそれらを退ける。結果的にゴミ箱の周りはウォーカーの遺体で埋められ、それらがバリケードになり、グレンはその場で一晩を過ごすことが出来た。
翌朝、ウォーカーの群れはその場から去り、グレンはゴミ箱の下から這い出す。水を求めて周辺を漁るグレンにどこかから声をかける者がいた。声の方向を見上げると同時に水入りのペットボトルが落ちてくる。とっさのことで拾えないグレン。水を投げた主はイーニッドで、なぜか彼女はすぐに姿を隠した。
グレンは彼女が屋上にいた建物に入り、声をかける。そこにはイーニッドがそこで飲食をしていた様子がうかがえた。イーニッドは姿を見せないまま、アレクサンドリアが人間に襲われたことを伝える。そして今度は建物の外に逃げ出すのだった。
リックはロンに拳銃の使い方を教えていた。カールもその場におり、リックの説明を時々補足するが、ロンはカールに言われるとイラつきを隠せなかった。リックは弾の入っていない拳銃を常に持ち歩いて感覚をつかめと言うが、ロンは弾を撃ちたがった。
その後、リックはモーガンとキャロル、ミショーンの四人で話をする。リックは町に戻る直前に額にWと書いた人間に襲われたことを告げる。その人間たちはアレクサンドリアを襲った際にモーガンが逃がした人物だったと思われた。
彼らを逃がしたことを責めるキャロル。しかし、モーガンは自分もリックを殺そうとしたのに殺されなかったことや、そのおかげでダリルとアーロンを罠から救い出せたことを挙げ、人は変わるかもしれないということを説明する。
だが、その考えが甘いことは本人も自覚していた。そして、不殺を貫く自分はアレクサンドリアにはいられないのかと問うと、リックはそれを今検討していると答えた。
イーニッドはダイニングの廃墟で時間を過ごし、外に出ようとドアを開けた。しかし、外に数体のウォーカーがいたので様子を見ていると、突然中から口をふさがれる。口をふさいだのはグレンだった。
グレンは有無を言わせず彼女を連れていくと宣言するが、イーニッドは一人で外に出ていこうとする。その背にあったリュックをつかむと彼女は振り向きざまにグレンに銃を向ける。しかし、グレンは彼女が銃を撃つつもりではないことからゆっくりと銃を取り上げる。そして、ウォーカーの群れの半分が町に向かったことを知らない様子のイーニッドに状況を説明し、安全な道を通りながら帰ると改めて言った。
二人は帰りの道中に作戦で風船を掲げていた場所を通りかかる。そこにはまだ膨らませていない風船と、ヘリウムガスタンクがあった。イーニッドは気を逸らすのに使えると言って、風船を膨らませ始める。
やがて二人は大量の風船と共にアレクサンドリアが視界に入る場所まで訪れるが、そのウォーカーの多さにイーニッドは尻込みせざるを得なかった。
ロンは物資庫に忍び込み、オリビアの目を盗んで弾丸をいくつか手に取った。
リックが壁の内側を見回っていると、スペンサーが見張り台から町の外にワイヤーを通し、それに縋って渡っているところだった。驚いてやめさせるために近づいたリックだったが、ワイヤーを外で止めているフックが外れそうになっていることから、急いで渡れと言う。
同時にそれに気づいたタラとユージーン。タラはとっさに壁の外の支柱まで体を乗り出し、スペンサーの援護に供える。
やがてワイヤーのフックが外れたため、スペンサーは振り子のように町の壁まで降り戻され、衝突する。その勢いで周りにいたウォーカーも倒れこむ。
タラが彼の周りのウォーカーを狙撃している間に、なんとかワイヤーをつたって町の壁の上まで引き上げてもらうスペンサー。スペンサーを救った後、リックはまずタラに向かって「君が死ぬところだったぞ!」と声を荒げた。それを聞いたタラは中指を立てて反応する。
スペンサーは動機を役に立ちたかったと言うが、何かプランがあるなら俺に言えと言うリックに、聞く耳を持たないだろうと反論する。
モーガンはデニースの元を訪れ、抗生物質があるかと尋ねる。それに十分にあると答えたデニースは傷を見ると彼に答えるが、モーガンは自分の傷ではないと言って、彼女を外に連れ出す。
二人が共に外に出た様子をキャロルが見ていた。彼女はジュディスを抱いていたので、ジェシーに彼女を預け、後を追う。二人が入った建物の扉を開けると、キャロルの前にモーガンが立ちふさがった。
そのころ、町を歩くカールの背後に、拳銃を腰に差したロンが近づいていた。
壁の補強をしていたリックのそばをタラが訪れ、デニースの居場所を尋ねる。リックは知らないと答えつつ、先ほどの自分の言動を謝罪する。そしてなぜ命を張ってまで彼を助けたのかと尋ねると、それが私達でしょ?とタラは答えた。
さらにディアナが近づいてきて、やはり息子の命を救ってくれたことに礼を言う。このことはリックにとって、自分の最近の命についての考え方を顧みる機会になった。
そのとき、町の外に風船が上がる。それを見たマギーはリックに駆け寄り、グレンに違いないと伝える。うなずくリック。
しかし、同時に、傷んでいた町の外の塔が町の方向に向かって倒壊した。そこにあった壁は塔と共に崩れ去った。