誰もいない隠れ家のオフィスで呆然としているウォルター。そこにトッドがタクシーでやってくる。彼は『例の車』をキャンピングカーのように処分してもらったたことをウォルターに報告する。
残りの片付け、として車庫に止めてある車のトランクを開けるとマイクの遺体が入っていた。トッドに何も聞くなと言うウォルター。2人は遺体を溶かそうと準備を始めるが、そこにジェシーが現れたため作業を止める。
ジェシーはマイクが金を受け取って消えたというウォルターの言葉を信じるものの、他の9人がしゃべってしまうことを心配する。しかし、ウォルターは仕事に残るのは自分だけなので対処も自分だけで行うといってジェシーを帰すのだった。
ウォルターはカフェでリディアと会っていた。彼女はウォルターに関係者の名前のリストを渡しに来たものの、リストを渡すことで自分が用済みになり、殺される可能性をほのめかす。
そして、販路をチェコに広げる提案をし、その販路確保のために自分が重要であることをウォルターに訴える。ウォルターはリディアの話に同意した上で、関係者のリストを受け取る。
去り際に「一緒に大金を稼ぎましょう」というリディア。ウォルターは握手をしつつも彼女の言葉に違和感を感じるのだった。
ウォルターはどこかのベッドルームのコンセントの裏にリシン入りの小さな筒を隠した。作業が終わった後、トッドに電話し、彼の叔父に会いたいと伝える。
トッドの叔父達は殺し屋だった。ウォルターは刑務所に捕らえられているリストの人物達を同時に抹殺する依頼をしたのだった。仕事の難易度が高いことを訴える殺し屋達だったが、最後はウォルターの望みどおりに仕事を請ける。
すべての拘束者達は殺害され、殺し屋のボスから電話でその旨の連絡を受けたウォルターはとりあえず安堵するのだった。
ウォルターがハンクの家でホリーをあやしていると、ハンクが帰ってきた。ハンクは証言を得る候補全員が殺されたことで意気消沈していた。
ハンクは最近高校時代のアルバイトのことを思い出すという。あのバイトはきつかったが、悪人を追うよりずっとマシだったと言う。
その後、ウォルターは順調に金を稼いでいく。チェコへのブツの輸送もリディアの力で順調だった。これまでのような事件はもう起きないように見えた。
スカイラーがマリーの元を訪れ、ホリーをあやしている。彼女は良く笑い、マリーは姉に笑顔が戻ったことを喜ぶ。そして、マリーはそろそろ子供達を戻してもいい頃なのではないかと提案する。
自宅に戻ったスカイラーはウォルターを夜中のレンタル倉庫に連れ出す。倉庫のシャッターを下ろし、そこに置いてあった荷物のカバーを取り払う。そこには山のような札束が置かれていた。
スカイラーはこれがすべて彼の稼いだ金だという。もはや枚数を計上することも諦めた量で、札束の金種も違うので重さからも割り出せないが、人生を10回送っても使い切れない金額なのは間違いないと言う。したがって、洗車場での資金洗浄もできる金額ではないのだった。
スカイラーは子供達を取り戻して元の生活に戻りたい、ウォルターはいったいどれだけ稼ぐつもりなのかと問いかける。
ウォルターはジェシーの元を訪れた。家に招き入れ、最近のウォルターの状態はソウルから聞いていると告げるジェシー。そして、今日はなぜうちを訪れたのかとウォルターに訪ねる。
ウォルターは先日たまたま自分達が使っていたのと同じタイプのキャンピングカーを見かけたので訪ねてみる気になったと言う。一応の思い出話を交わした2人だったが、ジェシーが出かける用事があるといったため、ウォルターは帰ろうとする。
しかし、去り際に「土産を置いていく」と言ったウォルター。ジェシーが後で玄関から外に出ると、そこには複数のスポーツバッグ一杯の金が入っていた。屋内に戻ったジェシーは隠し持っていた銃を床に放り出し、手で顔を覆うのだった。
ウォルターは自宅に戻り、スカイラーに「やめるよ、終わりにする」と伝えた。
その後の週末、ウォルターの家のプールサイドで仲良く過ごすウォルター一家とハンク一家の姿があった。その姿は一般的な仲の良い二組の家族そのものだった。
ハンクは席を立ちトイレに入ると、便座に腰掛け、トイレにおいてある雑誌や本を手に取り始める。その中にはゲイルの部屋にあった『草の根』というタイトルの本が混じっていた。
何気なく本のページをめくると背表紙から一枚ページをめくったところに「もう1人のW.Wへ」というゲイルの言葉が記してあった。ゲイルがウォルターに贈ったものだった。ハンクはいつかウォルターと交わした会話を思い出した。