ウォーキング・デッド(The Walking Dead):シーズン6 第4話 「師の教え」 あらすじ・ネタバレ


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長銃を構えた男が森を走る。それは一度リックを捕らえた町を出たばかりのモーガンだった。彼は弾を放つことなく、銃でウォーカーを殴りつけていく。そして撃退したウォーカーを山と積み、火をつける。

暗くなった森で火をつけることにより、さらにウォーカーが集まってきた。しかし、彼は一体、また一体と確実にウォーカーを仕留めていく。

朝になると、昨晩ウォーカーを燃やした場所を中心に地面に外向きになるように杭を突き立て、簡易の防護柵を作る。そして彼はそこを拠点にして、再びウォーカー狩りを始めた。

そのさまは町にいたときと変わりないか、さらに狂気的だった。彼は森の中で人につけられている気配を感じ、少し走ると木陰に隠れる。二人の男が後を追ってくるが、一人の喉を木の房で突き刺し、もう一人は首を絞めて殺害する。二人を殺し終わった後、モーガンは少しだけ我に返り、地面に座り込んでしまう。

その後もしばらく同じような生活を続けていたが、ある時森の中に美しい場所があるのを見つける。槍状の杭を手にしながらも心洗われ、自らが町にいたときと変わらない狂気に捕らわれていることに気付くモーガン

そのとき、ヤギの鳴き声が聞こえる。声のする方へ行ってみると、確かに人が生活できるような住居と、ヤギの姿があった。ヤギを奪い去ろうとするモーガンに、「そのヤギは君のものではない」と誰かが声をかける。

その方向に向かってライフル銃を放つモーガン。しかし、声の主を捕らえることはできなかった。声の主はモーガンに銃を下して話をしようと言うが、彼は警戒を緩めず、小屋の周りを銃を構えて見回る。が、振り返った瞬間に棒で殴られ気絶する。

モーガンが目を覚ますと、そこは牢だった。枕元に食料と飲み物が置いてあった。家の住人が牢のある部屋に入ってくると、モーガンは「殺してくれ」とひたすら叫んだ。住人は自分の名前をイーストマンだと名乗るとその場を出ていく。

ヤギが鳴いていたがそれはウォーカーが近寄っていることを知らせるものだった。イーストマンは冷静にウォーカーを排除する。

それから数日、モーガンは牢の中から窓越しにイーストマンを眺める。彼は棒術の訓練をし、ウォーカーが近づいて来れば適切に排除し続けた。そして、ヤギの乳から(ずいぶんとマズそうな)チーズを作る生活を営んでいた。

イーストマンはやがて牢の中のモーガンに話しかける。彼は司法精神医学者だったと自らを語る。その仕事は犯罪を犯した者を世間に返すかどうか判断するものだという。それに対し、モーガンは自分の仕事は近寄るものを殺すことだと言う。

ある日、モーガンはファスナーを自ら怖し、ひそかに窓枠の木をはがすことに成功する。そこにイーストマンが外から帰ってきて、モーガンPTSDを患っていると告げる。

イーストマンはモーガンの指輪から家族がいたことを見抜き、家族が死ぬ様を彼が見たことまで言い当てる。そして、それが原因でトラウマが蘇るのだとアドバイスする。しかし、モーガンはそれを素直に受け入れられなかった。

牙をむくモーガンに対し、過去に825人の患者を診てきた自分は本当の悪とは1人としか出会わず、ほかは傷ついた心を持った人物ばかりだったと告げる。そして、実は牢には鍵をかけておらず、いつでも出ていくかここに住むかしろと言う。

モーガンは牢を出た直後にイーストマンに殴りかかるが、簡単にいなされてしまう。隙をついて暴れようとするモーガンだったが、それもイーストマンによって抑え込まれてしまう。

さすがに憎しみを覚えたイーストマンだったが、再びモーガンに残るか去るか、と問う。モーガンは自ら牢に入り、残ることを選ぶ。

夜、イーストマンはモーガンをいなした技が合気道であると告げる。そして、旅に出る前に覚えておいた方がいいとも告げる。まるでモーガンと共に旅をするつもりであるように聞こえることから、どこに行くのかと尋ねるが、イーストマンは何も答えず、おやすみと言って自分のベッドに向かうのだった。

翌朝、イーストマンは旅に必要な物資を探してくると言って出かける。モーガンも誘ったが、彼は出かける様子を見せなかったことから、一人で出かけた。

モーガンは外からヤギの鳴き声が聞こえたため、牢を出て様子を見に行く。そこには二体のウォーカーがおり、モーガンはヤギを守るために彼らを排除する。そして、ウォーカーの遺体は窓越しに見ていたイーストマンがそうしていたように、家からある方角へ引きずっていく。

引きずった先でモーガンが見たものは多くの墓だった。モーガンは自主的に墓穴を掘り始めた。

そこにイーストマンが帰ってきて、ヤギを助けてくれたことに礼を言う。無言で頷くモーガンが遺体を墓穴に埋めようとすると、彼はウォーカーのポケットをまさぐり、財布の中から身分証明書を取り出す。そして、その名前を墓標として木に刻むのだった。

小屋に戻った二人。イーストマンはモーガンが初めて訪れた日に持っていた棍棒を、自らの合気道用の棒と同等のものに加工したと言って渡す。

それからの日々、モーガンイーストマンと共に合気道の棒術を稽古しつつ、穏やかな日々を過ごす。

旅に出るにあたり、備品の調達が必要だと語るイーストマン。備品ならあるとモーガンは答え、イーストマンと出会う前に拠点にしていた場所に案内する。

そこで過去との決別のために稽古をつけてもらい、改めて前を向けるようになったモーガン。直後に一体のウォーカーが現れる。モーガンに排除を命じるイーストマンだったが、そのウォーカーは以前モーガンが絞殺した若い男の哀れな姿だった。身動きが取れずにいるモーガンをかばい、代わりに背中をかまれてしまうイーストマン。しかし、ウォーカーの頭部を貫くことは忘れなかった。

モーガンは自分をかばって噛まれたイーストマンに対し、怒りをぶつける。静かに家に戻ろうと言うイーストマンに対し、棒で殴りかかるモーガン。そして彼ははじめのころのようにイーストマンに敗れた。

イーストマンはいつも通りウォーカーの遺体を運んで家に戻るのだった。

1人置いていかれたモーガンは、また槍状のものを作り、森の中でウォーカーを襲う。しかし、排除したウォーカーの向こうには生きた人間がおり、おびえながらも命を守ってくれたモーガンにリュックの中から缶詰を置いて去っていった。

拠点に戻り、イーストマンにもらった棒を再び手に取ったモーガン。家に戻ると、ヤギがウォーカーに食い殺されていた。

ヤギを食ったウォーカーを排除し、ヤギと共に墓場に連れていくと、イーストマンはまた墓穴を掘っていた。イーストマンからシャベルを受け取り、穴を掘るモーガン

やがて息も絶え絶えのイーストマンが、自分も過去に憎悪にかられたことや、その結果にひどいことをしたことを語り、心が安らいだのは不殺を誓った瞬間だったと告げる。

イーストマンは家に留まれば電力や食料もあるので生きながらえることはできるだろうが、出ていくべきだと言った。ここに居ると望まない客が現れたり、一人きりになってしまうからだと言う。

やがて弱り切ったイーストマンに肩を貸したモーガンは外へと出ていく。

翌朝、家を出るモーガンは墓の前を通り過ぎる。そこにはイーストマンの墓標があった。

森を抜け、線路に出たモーガンはある看板を見つける。そこには終着駅の場所を記した地図が貼ってあった。モーガンは線路に沿って歩みを進める。


現在。モーガンアレクサンドリアでとどめを刺したと思われた額にWを書いた男は生きていた。モーガンのこれまでの話を聞かされ、自分にも理解できるのかと尋ねる。それを肯定するモーガン

男は嬉しそうにするが、話をしている間に自分が震え、冷や汗をかいていたかと尋ねると、上着の裾を上げ、腹部を見せる。そこにはウォーカーによって傷つけられた跡があった。

モーガンは仕方なく男を地下室に置いてその場を去る。地上に上がったモーガンの耳に「門を開けろ!」という声が聞こえた。彼は門に向かって走り出した。

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