ウォーキング・デッド(The Walking Dead):シーズン6 第1話 「導かれし屍たち」 あらすじ・ネタバレ


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リックは町の人々を率いて、採石場で作戦を展開していた。トレーラーを利用して、何百、何千というウォーカーを少しずつおびき寄せる作戦。さながらそれは戦場のようだった。


町での会合の後、ディアナのそばにガブリエルが歩み寄ると、彼女は「間違っていた」と彼に言う。ガブリエルはただうなずくことしかできなかった。

まだ痛みの残るタラをロジータが解放していると、ニコラスを抱えたグレンが入って来る。血まみれの彼らに驚くタラだが、グレンはタラが意識を取り戻したことに感激した。彼らに続き、マギー、ユージーンも部屋に入って来る。そして何も知らないタラが、ノアを呼んで欲しいと言ったため、その場にいたメンバーは口をつぐんでしまう。


現在、町の人々が走る道の両側には廃車が並べられていた。無線機で的確に指示を出していくリック。それぞれが役割を果たすようにと言う。


再び過去。リックはダリルと話し、彼が罠にハマりかかったことを知ったことを伝える。そして、二人は額に『W』の文字のある男たちやウォーカーの存在を確認し、リックはディアナに勧誘をやめるように提案してくると言ってその場を離れる。


現在。サシャはエイブラハムを乗せて、猛スピードで車を飛ばしていた。サシャは赤い風船が掲げられている箇所で車を停め、無線機を使って到着をリックに報告する。リックは「パレードのお通りだ」と返す。


過去。リックがモーガンの部屋を訪れると彼は棒術の訓練をしていた。世界が変わったあとに友人から習ったという。

ユージーンが門番をしていると、ヒースと名乗る男が外から門を開けろと言ってきた。ヒースの後ろには一台の車があり、ユージーンはヒースとの少しの会話の後に門を開ける。車からはスコットという男性と、アニーという女性が出てきた。

数週間調達に出ていたと言うヒースは、何か変わったことはなかったかとユージーンに尋ねるが、その問いの答えはディアナから直接聞いた方がいいとユージーンは答えた。

リックとモーガンは墓穴を掘るガブリエルとトビンを見かける。ピートの分の墓穴も掘ろうとしている二人を止め、犯罪者は墓に入れないと言うリック。トビンは控えめに反論するが、そこにディアナが現れ、リックの指示に従うように言う。

そして彼女は、ピートの遺体は町の西側、橋の先の誰もいかないところに埋めてくるように指示を出すのであった。その話をピートの息子の一人であるロンが盗み聞いていた。

リックとモーガンが車で橋を渡り、森の中に穴を掘ろうとすると、何かの声が聞こえてきた。彼らが向かった先には採石場があり、何百、何千ものウォーカーがいた。

そのとき、今度は背後から物音が聞こえた。リックたちを追ってきたロンがウォーカーに追われていたのだった。リックとモーガンはウォーカーを退け、ロンを救う。


現在。ダリルはバイクをゆっくりと走らせ、徐々にウォーカーを先導していた。道にはウォーカーがあふれ、列をなしている。


過去。リックがロンになぜここに居るのかと尋ねると、父親の墓の場所を知りたかっただけだと言う。

採石場はすり鉢状になっており、滑り落ちた後にそこから抜けるにはトレーラーで作られたバリケードを超えるしかなく、時々一体ずつ間を抜けられる程度であった。リックはこの場所にウォーカーが溜まってくれているからこそ町がこれまで無事だったことを理解する。


現在。グレンはヒースと、改心したニコラスを率いて、ウォーカーの大群が道を逸れないように、通り付近の騒音源(店に閉じ込められたウォーカーたち)を処理しようとしていた。店のドアを開けて1,2体を導き出しては対処する作戦だったが、ドアを開けてみると中にはシャッターが降りていて作戦通りにはいかなかった。


過去。町に戻ったリックは採石所のウォーカーの一掃を提案する。別の方法も考えようとする者もいたが、ディアナはリックに従うと言う。

主にリックのグループのメンバーたちが作戦に名乗りを上げる。しかし、先ほど反対した男が再び反論する。ピートを射殺したリックに従いたくないと言うのだったが、ディアナがそれを一喝する。

そのうち、トビンやヒース、ニコラスも手を挙げる。ついには先ほど反論していた男も、もう一度詳しい作戦を説明してくれと言う。

作戦の準備は入念に入念を重ねるものだった。最終的にはリックたちの熱意にかられ、力を合わせることになった。


ダリルの先導に導かれたウォーカーたちは町へ向かう道をふさぐように建てられた防護壁で方角を変え、南へと向かい始める。防護壁には何度もウォーカーがぶつかり、頭を潰しているものもいた。その壁が破られればウォーカーが町へと一直線に向かうことになる。命がけの防衛ラインだった。

リック、ミショーンモーガンは壁の東側で閃光弾を打ち上げ、ウォーカーの意識を南へと向けるのだった。

グレンは店の窓を一枚割り、中から出てくるウォーカーたちを一体ずつ仕留める方法を選んだ。ヒースと二人で射撃を行い、ニコラスは背後に控えさせる。しばらくは順調に出てくるウォーカーを仕留めていたが、予想以上のペースで出てくるウォーカーに押され気味になる。

ヒースが危険になるが、ニコラスが駆け寄り、ナイフでウォーカーを仕留め、彼を助ける。それはニコラスが本当に心を入れ替えたとグレンに確信させる行為だった。


過去。防壁の建設中に数体のウォーカーが現れる。リックはいい練習になると言って、アレクサンドリアの元からの住民たちにそれらを排除するように言う。しかし、逃げ腰の住民たちはシャベルなどの武器になるものを持っているにも関わらず動けない。その中にはリックに反論し続けていたカーターという男もいた。

見かねたモーガンがウォーカーを排除し始めると、ダリルやミショーンもそれを手伝った。町の住人を訓練したかったリックだったが、モーガンは「リスクを負わないと言っただろう」とリックにまっすぐな視線を向ける。

町の武器庫でユージーンが食料を漁ろうとしていると、奥から人の話し声が聞こえた。カーターと数名の人物が話をしており、カーターはリックを殺すべきだと言っている。そのとき、ユージーンが抱えていた瓶を落としてしまい、気付かれてしまう。

カーターは話を聞かれたことにおびえ、ユージーンに銃を向けるが、今度はリックがその場に現れる。カーターが町を取り戻そうという相談をしていたと聞き、リックは素早くカーターから銃を奪い、逆に彼に突きつける。そして、自分たちから町を取り戻せるなら取り戻してみろと彼に言う。モーガンはその姿に疑問を感じる視線を向けた。


作戦はおおむねうまくいっていた。道から逸れるウォーカーがいないよう、数人で散らばって見張ることにする。カーターもその作戦の成功にリックを信頼し、先陣を切って先頭方向へ走り出す。

道の方を見張りながら走るカーター。しかし、突然反対側からウォーカーの手が伸びて彼は捕まえられてしまう。ウォーカーがカーターの頬をかじると、彼は叫び声をあげてしまう。それを聞いたパレードの一部のウォーカーは道を逸れて森の方に向かう。


モーガンはリックの家の前で彼と話をしていた。カーターへの対応はまさにリックらしかったと言う。リックは本当は殺してしまった方が簡単だったがそうしなかったと言う。しかし、彼のような人間はいずれ外で死ぬだろうとも予言する。


リックは駆け寄るとカーターをウォーカーから引きはがす。素早くウォーカーを仕留め、叫び声を上げ続けるカーターを静かにさせようと試みるが彼は止まらない。やがてウォーカーが道を逸れ始めたため、リックはカーターの首にナイフを突き立てる。

時を同じくして先導部隊が銃声を立て、ウォーカーを道に戻す。そして、リックの元へはモーガンとミショーンが追いつき、その惨事に目を伏せるのだった。

モーガンはそれが仕方ない行為だったと頭では理解していたが、受け入れがたいものがあった。

もう少し進めば側道の部隊が退却できるポイント、というところで、突然徳からクラクションの音が聞こえ始める。ウォーカーたちが一斉に動き出す音の方角はアレクサンドリアのある場所だった。

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