マギー、ダリル、サシャは失意の中にいた。大切な人を失った彼らは、漫然と動く。さらに、グループの食料や水も尽きかけていた。
彼らはアトランタからワシントンDCに移動しようとしている途中で60マイルを残してガス欠となり、食料や水の探索に時間を費やさざるを得ない状態だった。
それはべスの死から3週間経ったとき、そして冒頭の1日半前にさかのぼる。ガス欠で止まった車を降りて歩き始めるグループのメンバー。ダリルは車道から森に入り、何か探してくると言う。
季節は夏になっており、歩くだけでも体力を消耗する。口数少なく歩みを進めるメンバーたち。道を行くうちに後ろからウォーカーの一団がついてくるが、彼らも素早く動こうとはせず、リックたちは体力を温存して、ただただ歩くことを選んだ。
森に入ったダリルとキャロルは何も発見できずにいた。キャロルはべスの形見のナイフをダリルに渡す。そして悲しみにふけるダリルを励まして、彼女は一足先にグループと合流すべく車道に戻る。
メンバーたちは体力を温存するために、橋の手前で脇に分かれ、寄って来るウォーカーを払いのけて橋の下に落としていった。しかし、サシャが兄を失った興奮から、ウォーカーと真正面で組合始める。
前に出たサシャを援護するため、他のメンバーも各々武器を持って戦い始める。戦いの後、ミショーンはそんなサシャを諫めるが、彼女は反抗的な目を向けるのだった。
道に座り込んで休むグループのメンバーたち。そこに突然野犬が四匹現れる。身構えるリックたちだったが、サシャは冷静にそれらを射殺した。そして犬の肉はリックたちの命をつなぐ糧となった。
およそ文明的とは思えない食事だったが、ガブリエルは無言で神父の証ともいえる白いカラーを外し、犬の肉をほおばった。
翌朝、一行は再び歩みを勧め始める。水を探してくると言ってまた森に入るダリル。彼は森の中に一軒の小屋を見つけたところで、その小屋の様子をうかがえる位置でタバコに火をつけた。
一服したところで思わず涙を流すダリル。表に出していなかったつらい気持ちがあふれた。
ダリルが車道に戻ると、メンバーが多量のペットボトル入りの水が車道に置いてあるのを見つけて疑っているところだった。そこには紙に「友より」という置き書きもあった。あからさまに怪しいその存在に手を出せない仲間たち。
しかし、誘惑に負けそうになったときに、雨が降り始める。恵みの雨に喜ぶメンバーたちだったが、暗雲の大きさに避難することを決意する。避難先はダリルが見つけていた小屋だった。
小屋の中はおおむね安全だったが、一体だけ地を這うウォーカーがいた。マギーは冷静にナイフを突き立てる。その夜は小屋で一夜を明かすことにした。
ダリルが小屋の中をうろついていると、入口の扉が風であおられていた。それを押さえようと近づくと、外にウォーカーの一団が見えた。とっさに扉を押さえるダリル。その様子に気付き、メンバーが1人また1人と助力に入る。扉は今にも破られそうだったが、最終的にウォーカーたちの侵入を防ぐことに成功した。
翌朝マギーが小屋の地面で目覚めると、ダリルが扉を見張るように起きていた。ダリルに休むよう言うマギー。ダリルはサシャも含めて自分たち三人が悲しみを乗り越えなければならないと考えていた。
マギーはサシャを起こして外の様子を見に行く。そこには嵐による倒木によって体を串刺しにされたウォーカーが多数いた。
二人は開けた場所まで足を伸ばし、朝焼けを見ながら語り合った。大切な人を亡くした者同士。強く生きることを誓う。
二人が打ち解けたところに、アーロンと名乗る男が現れた。彼はリーダーのリックと話をしたいと言う。リックの名を知るその男をいぶかしむ二人。しかし、彼はいい知らせがあるんだと言う。