アレクサンドリアの街の見回りをしていたガブリエルは、ふと食糧庫に立ち寄る。それまで落ち着いた様子だった彼だったが、突然食糧庫に残る僅かな食料を箱に詰め、車にガソリンを入れると町の外へと走り出した。
グレゴリーはリックたちとの共闘を頑なに断り続けていた。グレゴリーの書斎には10人近いリックの仲間たちがいたが、誰の声も彼には届かなかった。あきらめて部屋を出るリックたち。そこにイーニッドが現れる。彼女はリックたちを建物の外に導き出す。
そこには多数の町の住人たちがいた。彼らは口々にリックたちへの協力を申し出る。住人の人心はグレゴリーよりもマギーやイーニッドに傾いていたのだった。
そして、そろそろアレクサンドリアに引き上げようとするリックたちに、ジーザスはエゼキエル王を紹介したいと言う。
ジーザスは車でリックたちを王国の土地の端に連れてきた。するとすぐに乗馬した二人の男が近寄ってきた。ジーザスがそこにいることを認めると、リチャードと呼ばれる馬上の男が用件を尋ねる。
ジーザスがエゼキエル王との謁見を要請し、リックたちの素性を説明すると、リチャードは訝しがりながらも彼らを王国へと案内し始める。
道すがらリチャードはジーザスに、新しい協定を結ぶ前に救世主の問題を片付けたいと言うが、ジーザスは今日は嬉しい話を持ってきたと答える。
王国には多くの住人がおり、戦力としては申し分ないように見えた。そこにはモーガンもおり、メンバーたちは再会を喜ぶ。さらにキャロルの居所を訪ねたリックたちだったが、モーガンはキャロルが王国で治療を受けた後、離れて一人で暮らしていることを告げる。
エゼキエル王と謁見し、リックは救世主たちとの共闘の希望を申し出る。しかし、エゼキエルはジーザスに対し、王国の住民にも話をしていない救世主たちとの取引を、なぜリックたちにしたのかと責める。
ジーザスはリックの計画を聞いて欲しいと願い、エゼキエルはリックに視線を戻す。リックをはじめ、その場にいる面々は口々に救世主との戦いの重要性を説く。
エゼキエルは最後にモーガンに意見を求める。モーガンは救世主だけでなく多くの人々が死ぬことになると、あまり前向きな答えをしなかった。
エゼキエルは明日の朝には結論を出すことを約束して、その場を解散させたのだった。
翌朝、王国の戦闘訓練所で再びエゼキエル王と話をするリック。そこでエゼキエルは戦闘に参加しない旨の回答と、かりそめの平和でも救世主たちとの関係を維持したいと述べる。そして、救世主から追われる立場となったダリルをかくまうことも申し出る。その答えを聞いて、王国から引き揚げ始めるリックたち。
王国の出口で、リックはダリルに残るように言う。彼の立場からも、エゼキエルを説得する役割としても、彼には残って欲しかったのだ。ダリルは不承不承その場に残ることにした。
帰路、救世主が備えたと思われる路上の爆弾の罠に足を阻まれる。ウォーカーの群れを排除するためのもののようだった。ロジータが中心になり、爆弾の解除を行い始めるメンバーたち。そのとき、ジーザスが救世主から奪っていた無線機に「ダリルが逃げ帰ったはずだ」というニーガンの声が流れる。
急ぎ爆弾を処理するメンバーたち。やがてウォーカーの群れが遠くから近づいてくるのが見える。近づくウォーカーの群れからギリギリのところで逃げることに成功したリックたち。リックはみんなを危険な目に合わせたことを謝罪した。
やがてアレクサンドリアに戻ると、救世主の車が町にやって来た。リーダー格の男がリックに近寄り、ダリルがニーガンの元から消えたと言って町中の捜索を始める。さんざん家中を荒らしながら町を捜索した彼らは、ダリルが本当にいないことを悟るとその場を去っていった。
救世主が去った後、捜索中に町の倉庫がすっかり空になっていたことが話題になり、ガブリエルが見張り番だった夜に食料も車も消えていたことをアーロンが報告する。リックはガブリエルが食料をもって逃げたとは考えず、手がかりを探す。すると、食糧庫に聖書が落ちており、そこには『ボート』と書かれていた。
リックとアーロン、ミショーン、タラ、ロジータは、リックたちがいつか訪れた、多数のウォーカーが水中にいる湖のそばまでやってきた。そこに足跡を見つけ、跡をたどる。
そこは工場地帯のようになっており、敷地内を進んでいると、突然多くの人々が現れ、手にした武器をリックたちに向けて取り囲む。圧倒されるリックたちだったが、何かを見つけたリックは突然ほほ笑む。