ゲーム・オブ・スローンズ(Game of Thrones):シーズン1 第10話 「炎と血」 あらすじ・ネタバレ


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父親の斬首の瞬間に、ヨーレンの胸に顔をうずめることになったアリア。ヨーレンは建物の影までアリアを抱きかかえて連れていく。そこでアリアの長い髪をナイフで切り、男の子のふりをさせる。

ブランは弓の練習中に三つ目のカラスが庭にいるのを見つけた。オシャに抱えてもらい、カラスを追って地下墓所に入っていくと、そこには獰猛な狼がいた。驚くオシャはブランごと地面に倒れてしまった。狼(サリードッグ)を連れていたのはブランの弟であるリコンだった。彼は昨晩、地下墓所で父を見たという。

地下墓所から地上に戻ると、ルーウィン(ウィンターフェルの学匠)がエダードの訃報を伝えるために待っていた。

キャトリンもその報せを聞き、人気のない森で悲しみに暮れていた。そのとき聞こえたのはロブの荒れた声だった。彼は木に剣を何度も何度も叩きつけていた。キャトリンの声によって我に返ったロブ。彼はキャトリンに抱きかかえられ、王家を皆殺しにすると誓った。

ジョフリーはサンサを城内から外を見られる場所に連れ出した。そこにはエダードをはじめ、スターク家の関係者の生首が多数さらされていた。顔を背けるサンサに対し、それらを見ろと強制するジョフリー。サンサは何か吹っ切れたような気持ちになって、今度はエダードの生首を凝視する。

さらにそこにサンサの兄や母の首を並べてやると宣言するジョフリーに対し、「あるいはあなたの首かも」と口ごたえするサンサ。ジョフリーは部下に命じてサンサを殴らせる。口から血を流すサンサにハウンドはハンカチ替わりの汚れた布を渡してやる。

夜、ロブの幹部たちは今後の作戦を考えていた。ロバート王の兄弟であるスタニス公やレンリー公を担ぎ上げて、ジョフリーを追い落とすというのが大部分の意見だったが、一人の発案により、ロブを北の王として擁立することになる。幹部は皆彼に剣をささげ、忠誠を誓った。

キャトリンは捕らえているジェイミーの元を訪れた。彼を今夜殺すと宣言する彼女。そしてブランが塔から落ちた理由を尋ねる。ジェイミーは悪ぶれもせず、死んでしまえばいいと思って突き落としたからだと答える。彼はその理由までは答えなかった。

ラニスター家の軍議は荒れていた。ジェイミーが捕らえられたことで、彼の率いていた軍が散開してしまったようだ。不利を否めない状況に、タイウィン公もイラつきを隠せず、その場にいた人々を追い出す。

ティリオンにだけ残るように言ったタイウィンは、ティリオンに王都に向かって自分の代わりに王の手となり、ジョフリーやサーセイを手なづけてこいと命じた。そして、「王都に向かう際はあの娼婦は置いて行け」と言った。

デナーリスは意識を取り戻した。産んだ子は亡くなったことを告げるジョラー。そこにメイジェンが現れ、産んだ子はトカゲのような鱗が皮膚になっており、背中には蝙蝠の羽、鱗に触れれば剥がれ落ちて、蛆が蠢いていたと告げる。それは儀式の代償なのだと言う。

子の命と差し替えに救われたはずのドラゴ。彼に会いたいと言ったデナーリスをテントから連れ出すメイジェン。テントを出ると部隊はいなくなっていた。馬に乗れない王の下を去ったという。ドラゴは体を温めるために荒野の隅に寝かされていた。その様子はもぬけの殻のようなもので、以前の勇猛なドラゴとは比較にならなかった。

メイジェンと二人で話をしたいというデナーリス。ジョラーは二人きりは危険だと言うが、彼女は恐れなかった。

メイジェンはデナーリスに命を救われたことをありがたいと思っていなかった。村を焼かれたときに兵士に犯され、身の回りの者の首が晒されたにも関わらず、命だけを繋ぎ止めることに何の意味があるのかと問うメイジェン。それはもぬけの殻として命をつないだドラゴと同じだと言った。

ジョンはロブと合流するために壁を脱走しようとした。サムがそれを止めようとしたが彼はサムを無視して出ていく。

ティリオンはシェイ(娼婦)に自分の現状を伝える。父に連れていくなと言われたが、シェイの説得から、彼女を同行させることに決めた。

馬で走るジョンを追手が追っていた。逃げようとするジョンだったが、追ってきていたのはサムの他、壁の中では比較的仲の良い二人だった。三人はジョンを説得し、彼に戻ることを決断させる。

デナーリスはテントの中のベッドで横になっているドラゴに語り掛けていた。目を開いたまま瞬きもしないドラゴ。やがてデナーリスはクッションを手に取り、ドラゴの顔に押し当てる。しばらくするとドラゴは痙攣を始めた。その反応が命をとどめていたことを示していた。

髪を切って少年のようになったアリアは、アリーと名乗るように言われる。ヨーレンは王都の地下牢から連れてきた囚人(刑罰の代わりに壁での労役に就く)と共に、彼女を連れて壁に向かうという。

ジオ―はジョンに壁越えを伝える。最近は壁の向こう側で部族が発起する気配なのだという。翌朝、ジオ―は自ら部隊を率い、ベンジェンを見つけることを誓って北へと向かった。

夜、ドラゴを火葬するにあたり、デナーリスはドラゴンの卵を彼の躯の隣に置かせた。それを売れば一生暮らせるとアドバイスするジョラーだったが、彼女は卵は売り物ではないと断った。

ドラゴを寝かせた櫓の端にメイジェンも縛り付け、そこに火を放つデナーリス。歌を歌っていたメイジェンだったが、火が回り、やがて悲鳴になる。デナーリスはその火に向かって歩みを進め始める。やがて服が燃え始めるが、デナーリスは歩みを止めなかった。

日が昇り、櫓も灰になったそこには衣類が焼け、全裸で煤だらけになったデナーリスが座り込んでいた。そして、彼女の周りには三匹の小さなドラゴンが生まれていた。

ジョラーをはじめ、他の者たちも彼女の姿を見て跪かずにはいられなかった。

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