列車強盗の現場から土の山を積んで帰ってきたウォルターたち。
現場で撃った少年のバイクをその山に隠しており、車庫で分解する。部品を一つ一つ細切れにし、化学薬品で溶かす。その後再び山を掘り返すと、今度は少年の遺体があらわになるのだった。
まるで他人事のように「運が悪かったよな」というトッドを、ジェシーは殴る。
4人で改めて少年を撃ったときのことを話し合う。トッドは彼を殺さなければチームに危険が及んだかも知れなかったので、あれ以外の選択肢は無かったと主張する。ウォルターはトッドに一旦外に出ていてくれと頼む。トッドはチームの一員として正式に加わりたいと熱弁して外に出て行く。
3人になってからウォルターは3つの選択肢を提案する。
- トッドを切るが口止め料を払う。
- トッドを始末する。
- トッドを身近において他人に喋らないように見張る。
ウォルターとマイクが3を選択したため、トッドは残留となったが、マイクはそのことを伝える際に命令以外のことをするなと厳しく言う。
ゴメスは部下と共に公園で孫娘と遊ぶマイクを見張っていた。マイクは公園を去る際に何かのメモをゴミ箱に隠す。ゴメスはそれを仲間へのメモだと思い、ゴミ箱を探りに行くが、そのメモはゴメスたちに向けた侮辱の言葉だった。
自宅に戻ったマイクはハンクの部屋に仕掛けた盗聴器の音声を聞く。そこから聞こえてくる、当分は自分に監視が付きそうだとため息をつく。
ハンクの自宅でマリーと話をしながら泣き始めるスカイラー。子供達が恋しいが2人を身近においておくことは出来ないと言う。マリーはテッドのことでこれ以上苦しむ必要はないと励まし始める。
ウォルターとジェシーが調理の休憩中にテレビを見ていると、少年が行方不明になったというニュースが流れる。涙ぐむジェシー。
ウォルターは今ある材料を1年半ほどで使い切った後は自分を見つめなおす時間を持とうと提案する。そして、今日の残りの作業は自分がやるので帰れと優しくジェシーに伝える。
作業を始めたウォルターは機嫌よさげに口笛を吹き始める。その様子を見て、ジェシーはウォルターの言葉に疑いを持つのだった。
夜、ウォルターが害虫駆除業者のオフィスに来ると、マイクとジェシーがいた。マイクは尾行をまいてここに来たと言う。
いつか尻尾をつかまれると彼を責めるウォルターだったが、マイクはチームを抜けると言う。それを受けて、ウォルターはジェシーに販売の運用を教えろとマイクに言うが、ジェシーもチームを抜けたいと言う。
マイクとジェシーは盗んだメチルアミンを3分の1ずつもらいうけ、マイクのつてでそれをそれぞれ500万ドルで売るという。ウォルターはそのメチルアミンを使ってメスを製造して売ればもっと金になるとジェシーに言う。しかし、ジェシーは自分達の目的はメスを売ることではなく、金を儲けることじゃなかったか、とウォルターを諭す。
マイクとジェシーが荒野で取引相手と条件を交わす。取引相手はブルーメスの流通を防ぐ目的もあってメチルアミンを買おうとしていた。そのため、2人分のメチルアミンだけでなく、すべての量を買い取らせろと言う。
ジェシーからウォルターに電話が入る。ウォルターは彼に自宅に来いと言う。
ジェシーはメチルアミンを売ってしまえば、当初ウォルターが必要だった72万ドルは簡単に補えるうえ、すぐに足を洗えると説得にかかる。しかし、ウォルターはこれまでの苦労を考えれば、これからもっと稼がなければ気がすまないと答える。
ウォルターはグレー・マター社を離れるときに手持ちの株を5000ドルで売ってしまったことを後悔していた。現在グレー・マター社は20億ドルを超えるているという。そして、彼は自分の帝国を築きたいと野望を語った。
そこにスカイラーが帰ってくる。帰ろうとするジェシーを引き止めて3人で食事をするウォルターたち。間の悪さに辟易としながら何とか話題を振ろうとするジェシー。しかし、ウォルターとスカイラーは全く会話に乗ってこない。
ジェシーが「ウォルターはいつもスカイラーのことを褒めている」と話すと、スカイラーは冷めた雰囲気で「彼にも浮気の話をしたの?」と言い残して席を立つ。ウォルターは今の自分には仕事しかないので奪わないでくれとジェシーに言う。
1人でオフィスの倉庫に忍び込み、メチルアミンを持ち出そうとするウォルター。しかし、すでにマイクが張り込んでおり、彼をオフィスの中に入るように言う。取引までウォルターをオフィスで見張ることを宣言し、朝を迎える。
朝になると、マイクは取引前に出かけるところがあると言い、結束バンドでウォルターをオフィスの壁際に拘束して出て行く。
マイクが出て行った後、ウォルターはコーヒーメーカーのケーブルを拾い上げ、それを歯で切断する。ケーブルの絶縁体をはがし、銅線をむき出しにしたウォルターは、一方を結束バンドの内側に、他方を手に取る。
コンセントの電源を入れ、銅線同士を近づけるウォルター。銅線は激しい火花を上げる。手首がヤケドを負うものの、結束バンドの切断に成功したウォルターだった。
マイクはソウルと共にDEAのオフィスにいた。ソウルはDEAの監視行為を付きまといとして告訴したという。ハンクとゴメスはそれで監視行為をやめるように指令が出るとは思わなかったが、マイクの監視をやめて少し様子を見ることにした。
マイクがオフィスに戻るとメチルアミンのタンクがなくなっていた。オフィスの中にはウォルターとジェシーがおり、マイクはウォルターのこめかみに拳銃をつきたてる。しかし。ウォルターのアイディアならジェシーとマイクに500万ドル入り、ウォルターにはメチルアミンが残る、とジェシーがかばう。
マイクはそんなうまい話があるかと否定的だが、拳銃を突きつけられても落ち着き払ったウォルターは「全員が得をする」と言い放つ。