リックたちも終着駅に向けて移動していたが、森の中に拠点を構え数日過ごし、体を休めていた。
食料とする動物を捕らえる罠の様子を見に行くと、ウサギが捕まっていた。それを喜ぶ三人。しかし、そのとき、遠くから助けを求める男性の声が聞こえてきた。リックが止めるのも聞かず、とっさに駆け出すカール。男性は20体ほどのウォーカーに囲まれ、身動きを取れないでいた。
カールが拳銃を構え救おうとするが、リックは数が多すぎると踏んでカールを止め、あえて男性を見殺しにする。男性を襲っていたウォーカーのうち数体がリックたちに気付き、歩み寄ってきたため、線路沿いに戻って逃げるリックたち。
なんとかウォーカーを振り切り、歩みを進める途中で廃棄された車を見つけ、その日はそこで休むことにする三人。夜にたき火を焚き、カールが車の中で休むと、リックはミショーンと話をしていた。食料が気がかりではあるが、あと一日我慢すれば終着駅にたどり着けるだろうと予想するリック。ミショーンが同意したところで、突然リックのこめかみに拳銃が押し付けられた。
拳銃を押し付けたのはダリルが合流した集団のリーダー格であるジョーだった。ジョーが探していた、仲間を殺した男というのはリックのことだった。
今にもリックを撃ち殺そうとするジョー。それをダリルが止めに入る。ジョーはリックがバスルームで仲間を殺したという。おそらくリックたちが刑務所から逃げ出してしばらく滞在していた家を訪れたのが彼らだったのだろう。
リックをかばおうとするダリルは二人の男に殴られ、車の中のカールは引きずり出される。リックは拳銃をこめかみにあてられたまま、頭を振り上げ、ジョーの鼻をつぶした。しかし、その衝撃で耳の付近で弾が放たれ、その音にめまいがするリック。
そこにジョーが殴打を加えたため、リックは足元がおぼつかなくなる。それでも、息子の窮地を救おうと歩み寄るリックを、ジョーが抱えるように止める。ジョーは身動きが取れないリックを侮ったが、リックは彼の頸動脈を噛み切り、殺す。
ジョーが殺されたことで動揺したほかの男たちは、次々にリックのメンバーに倒され、カールを襲っていた男はリックによってナイフでめった刺しにされる。
返り血を大量に浴びたリックは、車の外で地べたに座り込み震えていた。ミショーンとカールは車の中におり、ダリルがリックの隣に腰かけた。ダリルはべスと一緒にいたが見失ってしまったこと、男たちと出会ったときのことをはなし、リックに謝罪した。
リックは「お前は悪くない」とダリルに言い聞かせた。
まもなく終着駅というところで、リックたちは森に入り、遠巻きに施設の様子を見ることにした。四人は散らばったものの、カールとミショーンはともに行動した。
ミショーンは自分がリックたちと会う前には難民センターにいたが、薬物を服用して自分の子供を死なせてしまった彼氏や友人が転化したあと、死んでもなお償わせるために腕と顎を落として連れまわしていたことを告白する。
そんな残酷な自分や、人を殺してしまう父を怖がらないでほしいと言うミショーン。カールは、むしろ自分が父の望む息子になり切れていないのではないかと不安を抱えていた。
リックは手に持っている銃器以外をバッグに入れ、穴を掘って隠したあと、終着駅のフェンスを乗り越えて中に侵入した。倉庫の中には数人の男女がおり、リックが声をかけると驚いた。
そのうちの一人の男、ギャレスが歓迎の意を表し、アレックスという別の男に正面玄関への案内を依頼する。アレックスの案内に従い外に出ると、メアリーが肉を焼いていた。肉を乗せた紙皿をリックたちに渡そうとするアレックスだったが、リックは彼のポケットからチェーンが覗いているのを見つけた。
そのチェーンに心当たりのあったリックは、差し出された皿をたたき落としつつ、アレックスを捕らえて拳銃を突きつけ、チェーンの先にあった懐中時計を取り出した。
広場をよく見れば、グレンが身に着けていた防護服を着た人物や、マギーが身に着けていたポンチョをまとっている女性がいた。
アレックスに銃を突きつけたまま話を聞き出そうとするリックだったが、彼は死体から奪ったのだと答える。しかし、そこにギャレスが現れ、防護服は死んだ警官から、ポンチョは物干しから奪ったのだと答える。
彼の答えに満足できないリックだったが、突然アレックスが終着駅のメンバーに撃たれてしまう。銃撃戦が始まるが、終着駅のメンバーたちはリックたちを殺す気はないらしく、逃げ道を誘導するように銃撃してきた。
次第に森のフェンス側に追いやられるリックたち。最後は多数から自動小銃を向けられ、逃げることを諦める。
ギャレスはリック、ダリル、ミショーン、カールの順で貨物車両に入るように言う。おとなしく言われたままに従うリックたち。中にはグレンやマギー達がいた。
リックは必ずギャレスたちを後悔させると、皆の前で宣言する。