タイウィン・ラニスターは馬の死骸の皮を剥ぎながら、息子のジェイミー・ラニスターに自軍の半数、3万の兵を貸し与え、ティリオン・ラニスターを救いに行くようにと言った。それはラニスター家の権威を守るためでもあり、これを機にのし上がろうとする思惑も含んでいた。
エダードは城のはずれにサーセンを呼び出していた。エダードはサーセンに対し、ジェイミーが恋人なのではないかと問うた。サーセンは否定することなく、ラニスター家は昔から血を保つために、兄弟姉妹同士で婚姻を結んだことを告げ、自らの行為を正当化した。そして、子供たちはすべてジェイミーとの子であると告白した。
エダードは王が戻ってくれば真実を話すつもりだと言うと、彼女に出来るだけ兵をかき集めて遠くに逃亡するように勧めるが、サーセンはそれを聞き入れることはなかった。
ブランを襲った蛮族の女は床の上に藁を敷き、寝床を整えようとしていた。そこにシオン・グレイジョイが現れる。彼女に対して家柄(鉄(くろがね)諸島の領主)を根拠に、横柄な態度をとるシオンだったが、女は自らを学のない人物であるかのように見せかけ、意に介さない。その態度にいら立ったシオンは女を辱めようとする。
しかし、そこにルーウィンが現れたため、シオンは立ち去る。ルーウィンが女に壁の北側から南にやって来た理由を問うと、女は眠っていた恐ろしいものから逃げてきたのだと答えた。
ジョン・スノウが壁の上から見張っていると、騎手のいない馬が壁に向かって走ってきた。壁の中に迎え入れるナイツウォッチ達。その馬はベンジェン・スタークのものだった。
城の中を杖を突きながら歩くエダードに、王の末弟であるレンリーが駆け寄ってきた。彼の手は血に汚れており、王がイノシシを追っているうちに…とだけ言って、再び走り去る。それを追うエダード。
王はベッドの上で横たわっており、ジョフリーに手を握られていた。部屋に入ってきたエダードが王のシーツをどけてやると、胸のあたりが大きく抉られていた。イノシシに隙を突かれて負ったケガだった。
王はエダード以外を人払いする。そして、エダードに遺言を書き留めさせる。その内容は、ジョフリーが成年になるまでエダードを王に据えるというものだった。エダードはひそかにその言葉を「正式な後継者が」成年になるまで、と書き留める。王はそれに気づかないまま遺言状にサインをする。そして、痛み止めの薬を求めた。
ドスラクの村でジョラーを呼び止める少年があった。彼はスパイダーからの祝いの言葉と恩赦が出た旨を伝え、手紙を渡すとすぐにその場を立ち去った。
ジョラーが一息ついて村の市場の様子を見渡すと、デナーリスが侍女を連れてワイン屋の前にいた。ワイン屋の主人はデナーリスが女王であると知らないまま話しかけてきたが、彼女が母国語で話すと、彼も同じ言葉を使った。
彼はデナーリスがターガリアン王家の者だと聞くと、恐縮して店の奥から最高級の赤ワインの樽を差し出す。従者がそれを受け取ったが、そこにジョラーが姿を現し、樽を一度戻させる。ジョラーは主人に抜栓を命じ、その場で盃にあけさせる。
ジョラーはワイン売りにそのワインを飲むように言う。ワイン売りは一瞬飲む素振りを見せるとその場から逃亡した。しかし、すぐにデナーリスの従者の手によって取り押さえられる。
ナイツ・ウォッチの総帥であるジオ―・モーモントは、壁の中の庭でナイツ・ウォッチ達を前に激励を飛ばす。それは見習い達に役割を与えるための場だった。ジオ―は次々に見習いたちの名とその役割を宣言していく。
ジョン・スノウはレンジャーとして壁の外に出ることを望んでおり、武芸の腕からそうなるものと思っていたが、与えられた役割はスチュワード(侍従のようなもの)だった。それぞれの役割を統べる者の下に集まる見習いたち。ジョンは明らかに不服そうだった。
ジョンに与えられたのはジオ―の専属のスチュワードの役割だった。それでもレンジャーになりたいと言うジョンに、サムは「その役割は全てを学ぶためのものだ」と言い、彼に最も良い役割なのだと伝えた。
王の末弟のレンリーはエダードにジョフリーを人質に取るクーデターを持ち掛けた。王国と民にとって最善の選択をするようにと説得する。だが、エダードはその申し出を断る。
エダードは部下に手紙を持たせ、王の弟であるスタニス公にそれを渡すように言って送り出す。部下と入れ替わりにピーターが部屋に入ってくる。ピーターはエダードが賢明ならラニスター家と和解し、ジョフリーを王にするべきだと言った。しかし、エダードは王の息子ではなく、スタニスこそが王になるべきだと反論する。
それを受けてピーターは、エダードと王妃がそれぞれ王を立てた場合に、周囲は誰に味方すると思うかと尋ねる。そして、それは金を払う方だと告げる。
ジョン・スノウやサムの一団は壁の北側の門を出る。そこから1.5km先にある『古い神』に誓いを立てる任務を与えられたためだった。ナイツ・ウォッチの宣誓を行った二人は一団の者に祝福される。そこに連れていた犬が何かを咥えて持ってきた。それは手首より先の人間の手だった。
デナーリスはワイン商の男がロバート王の刺客だと理解した。そこにドラゴがやって来る。妻の命を狙った七王国に対し、怒りを燃やすドラゴ。彼はとうとう七王国と戦い、デナーリスの腹の中にいる息子にその玉座を与えることを宣言する。
翌朝、ドラゴが率いる一団はドスラクの神聖都市を立った。その一団にはデナーリスの姿もあった。
エダードに駆け寄る者があった。彼はジョフリー『王』と摂政が王座の間で待っていると告げた。ピーターはエダードに付き従うと言う。だが、ヴァリスからはレンリーがすでに城を出たという事実を告げられる。
わずかな供を引き連れ、王座の間に参じたエダード、ピーター、ヴァリス。彼らは玉座に座ったジョフリーから、2週間以内の戴冠式の準備と、忠誠の誓いを求められた。
そのとき、エダードは騎士たちの中央にいたバリスタン公に、託すものがあると言って手紙のようなものを差し出した。バリスタン公はそれが王の封印によるものであることを検分したうえで、中身を読み上げる。
そこには「スターク家のエダードを王土の守護者に任ずる。正当な後継者が成年に達するまで。」と書かれていた。サーセイはその遺言を受け取ると、その場で破り捨てた。
エダードを捕らえようとする王妃。それに対してエダードはピーターの配下であるシティ・ウォッチの隊長に、逆に王妃たちを捕らえるように命じる。形勢は逆転したかに見えたが、「かかれ」の命令でエダードの部下を襲ったのはシティ・ウォッチ達だった。
驚きを隠せないエダードの喉元にナイフを当てたのはピーターだった。彼は「私を信じるなと言ったはずです。」と言った。