メキシコから川を渡って不法入国したメキシコ人が2人。川を渡った後のぬかるみで何かを見つける。それはハンクが同僚から受け取ったトゥコのグリルを埋め込んだガラスだった。
ガン専門の病院でソファに座ったまま点滴を受けるウォルター。横には誰もいない。医師は治療がひと段落着いたことを伝え、今後は体調が回復するだろうと言う。会計は保険が使えないため全額負担となり、現金割引を差し引いてもその額はウォルターを落ち込ませるのに十分だった。
ウォルターが自宅に帰るとスカイラーも電話で誰かと治療費のカバーについて話をしている。結局、高額な治療費を払うためにエリオットとグレッチェンに援助を頼めないかとウォルターに尋ねるスカイラーだったが、意外なことにウォルターは頼んでみると答える。その夜、ダクトに隠していた現金を取り出すウォルターだった。
その後、治療の影響でトイレで嘔吐するウォルターだったが、流すとトイレが詰まった。詰まりを吸出そうとすると中からタバコ箱が出てきた。
ハンクが事務所で上司と話をしていると、国境で不法入国を取り締まる役割について欲しいと頼まれる。願っても無い昇進に喜ぶハンク。行き先はテキサス州のエル・パソだった。
気分上々にエレベーターに乗り込んだハンクだったが、突然動悸を覚えふらつく。しかし、エレベーターのドアが開くころには何とか立ち直り平静を装って同僚と食事に出かけた。
ジェシーはクロヴィスの元を訪れ、諸々の費用を支払った。また、一週間に500ドルで車を預かってもらうことにした。そして、普段乗り用の車として、およそ似つかわしくない普通の乗用車を購入した。
新しく買った車で住みかとなるアパートを探し、ある一軒のアパートにたどり着いた。アパートを借りるには身分証明や前の職場の記入が必要と言う若い女性の管理人に、何とか現金前払いで済ませて欲しいと頼み込むジェシー。
いったんは断る管理人だったが、ジェシーの困っている話を聞いて、条件を多数つけつつも入居を許す。感謝するジェシーだったが、記名のときはジェシー・ジャクソンと名乗ってしまう。
ハンクはそのころ、自宅のガレージで自家製ビールのボトル詰めを行っていた。そこにマリーがやってくる。その日ハンクは病欠で局を休んでいるようだ。なぜ昇進を言い渡された次の日に病欠してビール作りなどしているのかと問い詰めるマリーだったが、ハンクはうまく話をそらしてマリーを追いやるのだった。
荒野で落ち合うウォルターとジェシー。売る相手はいないがとりあえずメスを作るというウォルターに、誰に売ればいいのかと突っかかるジェシー。しかし、ウォルターは抗がん治療とアリバイ工作のためにこれまでの儲けはゼロになったので、ここでタオルを投げるという選択肢は無いと訴える。
そこでジェシーは元締めも製造も自分たちでやればいいと言う。知らない連中をビジネスに組み込むことに反対するウォルターだったが、ジェシーがこれまでに巻き込まれた危険はウォルターの積極的過ぎる方針によるものだという反論にやり込められる。
今後の販売方針はジェシーが決めるということで話がついた。
新居にワル仲間を呼び込むジェシー。スキニー、コンボ、バッチャーの3人だ。3人にビジネスの話をする。それぞれに1オンスを渡すので2,500ドルで売り、2,000ドルを返せという。相場が1,700~1,800ドルなのに高すぎるのではないかという3人だったが、品質を考えれば無理ではないと説得するジェシー。
在庫は十分にあるので早く売りさばけば売りさばくほど儲けがでることを伝える。
ハンクの家にやってきたウォルター一家。皆でプールサイドでバーベキューを食べていたが、マリーはエル・パソへ異動について激しく不満を言い続ける。マリーの態度にうんざりしたスカイラーは皿を片付けに屋内に戻る。それについて行くマリー。
まだ不満を言い続けるマリーを止め、先日の万引きの件を謝罪するように言うスカイラー。マリーは抵抗するものの、スカイラーに謝罪の言葉を述べる。
ジェシーの仲間たちはメスを売りさばく。モノやカネの受け渡しは場所も時間も変え、足が着かないようにしている。順調にさばいているかに見えた3人だったが、あるときスキニーが取引相手にだまされてモノだけ奪われてしまう。いかにも薬物中毒の女と男だった。
荒野でそれぞれの車に乗ったまま話をするウォルターとジェシー。そのままカネのやり取りを行う。ウォルターが受け取ったカネが足りないと言うので、ジェシーはトラブルがあったことを伝える。
1オンスの損失は痛くないと言うジェシーだったが、それは彼がナメられているから起こるのだと言うウォルター。トゥコなら相手にナメられないように制裁を施したはずだと言う。それに対し、ジェシーは「何をして欲しいんだ!」と言い返す。
自宅でスカイラーと2人きりのウォルター。相変わらず2人の関係は良くないようだ。口論になりかけたところでウォルターはトイレから見つけたタバコの箱を持ち出し、何でこんなことをしたのかと問い詰める。そのことで火に油を注いだ形となり、2人はさらに険悪な雰囲気になってしまうのだった。
夜、ジェシーのアパートを訪れたウォルターは「何をして欲しいかと言ったな」と確認し、以前借りた拳銃を渡しながら「これで対処しろ」と伝える。
翌日ハンクは川辺に立っていた。手に持っているものは例のトゥコのグリルだ。直近の不安や体調不良と決別するため、ハンクはそれを川に投げ込んだ。
管理人さんへ。
相変わらず2人の関係や良くない・・・
→2人の関係「は」