ブレイキング・バッド(Breaking Bad):シーズン2 第6話 「イナイ・イナイ・バァ」 あらすじ・ネタバレ


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郊外でスキニーと会って話をしているジェシー。スキニーから先日メスを盗んだ男女の住所を聞き、落とし前をつけに行くという。

ジェシーは拳銃を備えてその住所にやってきてドアを叩くものの住人がドアを開ける気配はない。結局窓ガラスを割って中に侵入したジェシーだったが、人の気配は無かった。家の中は激しく散らかっており、メスを探して物色するジェシーだったが目的のものは見つからなかった。

ソファに座って休んでいると、突然背後に人の気配がした。銃を構えたジェシーの前に現れたのは小さな男の子だった。男の子はジェシーの存在を気にせず、テレビをつけてジェシーと同じソファに座った。

ジェシーが話しかけるものの男の子は全く応答しない。よく見れば薄汚れた格好をしており、親が面倒を見ているとは思えない。引き続き声をかけ続けるジェシーに、男の子は一言「おなかすいた」と答える。

スカイラーが自宅で家事をしているとグレッチェンから電話がかかってくる。スカイラーはウォルターの治療費を出してくれたことについて礼を述べるが、グレッチェンはウォルターに治療費を断られていたため戸惑う。

本当のことを知らず、また会おうというスカイラーに対し、グレッチェンは今日のお昼に会おうと申し出る。

治療がひと段落着いたため、職場復帰して学校で授業を行っているウォルター。人工ダイヤを発明した偉人の話をし、彼の発明が巨万の富をもたらしたものの、会社から彼に対する報酬は10ドル分の国債であったことをアツく語る。彼の貢献に対して報酬が少なかったことが、グレイマターの発明に貢献したにも拘わらず、その利益を享受できていない自分と重ね合わせたようだ。

男の子にパンを食べさせたジェシーは彼と向かい合って座り、イナイ・イナイ・バァで笑わせてあげている。そのとき大声で口論をしながら夫妻が帰ってきた。男の子を部屋に連れて行き寝かし、夫妻の背後から銃を構えたジェシーだった。

ウォルターとフリンが自宅に戻ると高級車が停まっていた。自宅にあがると中にはグレッチェンがいた。グレッチェンに対し、父を助けてくれてありがとうと礼を言うフリン。気まずくなったグレッチェンはそろそろ帰ると申し出る。

見送りをすると言って彼女の後を追って出たウォルター。今にも車を出そうとするグレッチェンにしばらく治療費のことは黙っていて欲しいと言うが、グレッチェンは黙って車を走らせた。

ジェシーがジャンキー夫妻を責め立てていると、男の子が部屋からベッドルームから出てきた。勢いを殺がれたところで、ジャンキーはメスが無いので金で返すという。金は裏庭だという夫を引っ張り確認しに行くジェシー。そこにはATMが置いてあった。

街の食料品店から盗んだ際に目撃者もいないという夫だったが、そのころ街では食料品店を警察が調べており、店内には銃殺された店員が横たわっていた。

ATMの扉をハンマーで叩き続ける夫だったが、やはり簡単に開くものではなかった。

レストランで食事をしながらグレッチェンと話をするウォルター。まずは彼女を嘘に巻き込んだことを謝罪するが、理由は頑なに言わない。エリックからの援助を断って保険も効かないのにどうやって支払いをしているのかと問うグレッチェン。

それらの問いに対し、グレッチェンには関係の無いことと言って答えを拒むウォルター。ムキになっているようにも感じられる。グレッチェンはまだ援助するつもりもあるし、それをプライドのために断った上に嘘に巻き込んだにも拘わらず、関係ないと言うのかと責めるが、ウォルターはその通りだと返す。

ウォルターの異常な反応に心から心配するグレッチェン。しかし、ウォルターは過去にエリックとグレッチェンに切り捨てられた上、ウォルターの研究で金持ちになった二人には援助を受けないと言い返す。だが、グレッチェンにしてみれば、ウォルターが彼女を捨てて離れていったのであり、彼の言うことは逆恨みでしかないようだ。

話は堂々巡りとなるが、最終的にウォルターが「クソ食らえ」と暴言を吐いたことでグレッチェンは愛想をつかせて場を離れる。

夜になってもATMのふたは開いていなかった。夫はハンマーを抱えたまま寝ている。そこに男の子が現れたため、ジェシーはイナイ・イナイ・バァで遊ぶ。その時背後から妻が忍び寄りジェシーをボトルで殴る。薄れ行く意識の中で銃を奪われたところを見るジェシーだった。

自宅に戻ったウォルターに、スカイラーはどこに行っていたのかと問うが、答えは期待していないとも言う。どうやら二人の仲は微妙な状態が継続しているようだ。

先ほどグレッチェンから電話があり、これ以上援助をしないと言われたと告げるスカイラー。グレッチェンからは「残念だけど、これ以上援助をできなくなった」としか言われていないという。

この件についてウォルターに心当たりがあるはずだと言うスカイラー。ウォルターは直接は言われていないが、彼らの会社が破産したのではないかと嘘の予想を伝える。それで昼の訪問や資金援助の打ち切りに合点がいったと納得したものの、一方でまだ高級車に乗っていたことに対して疑問の残るスカイラーだった。

ATMを斜めにして下から底にドリルを当てるジャンキー夫。ジェシーは目を覚ますが夫婦に気づかれないように武器を探る。

その時ジャンキー夫妻が再び罵り合いを始める。クスリで正常な判断ができない妻は、夫に反撃するために斜めになったATMを押す。その結果、ATMの重みで頭を潰される夫。とっさに起き上がったジェシーだったが、妻はクスリだけに目を奪われて意にかえさない。

銃を取り返し、ATMの指紋をふき取っているとふたが開いたため、取れるだけの金を取ったジェシーだったが、警察へ無言電話をかけたあと、男の子を保護するためベッドルームに向かった。

男の子にイナイ・イナイ・バァをさせて家の中を見せないようにし、ドアの前に座らせた後、「これからもっといい人生が待っている」とだけ告げてその場をはなれたのだった。

1 Thoughts

  1. 管理人さんへ。
    スカイラーはどこに言っていたのか
    →行っていたのか
    このエピソードの後も、子どもに対するジェシーの愛情を示すシーンが何度も出てきますけど、それは自分と両親との関係も影響してるんでしょうね。

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