ゲーム・オブ・スローンズ(Game of Thrones):シーズン1 第9話 「ベラー」 あらすじ・ネタバレ


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エダードのもとに再びヴァリスが訪れ、水を与えた。彼はサンサが父の命乞いをしたことを伝えた。さらに、ロブが大軍を率いて王都に向かっていることも伝えた。ヴァリスはエダードにサーセイと取引をして生きながらえることを提案したが、エダードは名誉を捨ててその提案を受け入れることを良しとはしなかった。

ロブの軍勢はトライデント川によって進軍を阻まれていた。その川を渡る橋はウォルダー公によって管理されていた。キャトリンは一人でウォルダー公に会いに行く。キャトリンはウォルダー公と旧知の仲だった。人払いを申し出たキャトリンにウォルダーは素直に協力する。

キャトリンはウォルダーが父親に忠誠を誓ったことを挙げて協力を求めるが、ウォルダーはそれを断る。他家の争いに首を突っ込む義理はないという考えからだった。

壁ではジオーがジョン・スノウに名剣を与えていた。ロング・クローと名のついた剣は、ジョンによって命を救われたジオーの礼だった。機嫌よく宿舎に戻ったジョンを迎えたのは仲間たちからの賞賛だった。

しかし、サムだけが一人浮かない顔をしている。その様子を疑問に思ったジョンは、彼に話しかけ、ロブが南に進軍していることを知る。ジョンはロブと一緒に戦いたいと考えた。

キャトリンはウォルダー公の下から無事に戻ってきた。橋を渡すための交換条件として、アリアと公の息子との結婚を約束していた。さらに、合戦後にロブも公の娘と結婚するようにと言った。ロブは川を渡るためにすべての交換条件に同意すると答えた。

学匠エイモンはジョンを呼びつけ、戦に向かおうとする彼を諭した。エイモンはジョンを止めるために、自分が狂王エイリスの兄であることを告白した。一族が殺されることの悲しみを伝え、戦に参加することを踏みとどまるように言った。

ドラゴは馬上で不調な様子だった。やがて馬上から落ちてしまう。ドスラクの者は馬に乗れなければ王と認められない。彼に冷たい視線を向ける幹部に、デナーリスはその場で野営することと、傷の手当てをできる先日の捕虜を呼んでくるように命じた。

野営が始まってもドラゴはうなされていた。ジョラーがテントに入ってきて、ドラゴの胸の傷にあてがわれていた薬草を取り除くと、ひどく化膿していた。ジョラーは彼が今夜にも死ぬことを予想する。

捕虜の女がテントに連れてこられたが、彼女を連れてきた幹部はあからさまにデナーリスに反抗的な態度をとった。王が死ねばデナーリスは女王でもなんでもないということだった。やがて幹部がテントを出た後、捕虜の女はこの傷は治らないと言う。

捕虜の女はデナーリスに懇願され、ドラゴの生還のために禁断の魔術を試みる。ドラゴの馬を連れてこさせ、その命と引き換えにドラゴの命を救うというのだった。テントの中の者全員に外に出るように言った女は、馬の首を裂き、歌を歌い始めた。

テントの外では人だかりができていた。先ほどの幹部が怪しい儀式を咎めようとデナーリスを押しのけてテントに入ろうとする。そのはずみで倒れたデナーリスは大きくなっていた腹部の痛みにあえぐ。

ジョラーは剣を抜き、幹部を止めようとする。体さばきは幹部の方が明らかに上だったが、ジョラーは甲冑を身にまとっていたため、あえて彼の剣を脇で受け、剣を押さえると一気に相手の首を掻き切った。

デナーリスは産気づいてしまっていた。ジョラーは産婆を呼ぼうとしたが、禁断の儀式を行っている目の前に産婆はやってこなかった。付き人の一人がメイジェン(儀式を行っている捕虜の女)も世話ができると言っていたと伝えると、ジョラーはデナーリスを抱えてテントの中へと入っていった。

ラニスター家の野営地にロブの軍が迫っていた。ティリオンは蛮族たちに、谷の支配権をえるために戦えと檄を飛ばした。昂った蛮族たちはティリオンを押しのけて駆け出していく。ティリオンは彼らに翻弄され、押し倒され、頭を打って気絶してしまった。

目覚めたときには戦が終わっていた。父のタイウィンから、ロブの軍勢は2万ではなく2千だったため、早々に決着がついたことを教えられる。しかし、そもそもロブがその場にはいなかったようだ。タイウィンはロブの行方すらも気にしていない様子だった。

キャトリンが待っている場に、ロブと数十名の兵士が馬に乗って駆け戻ってきた。ロブが捕らえていたのはジェレミー・ラニスターだった。ジェレミーはロブに決闘を申し込むが、ロブは冷静にその申し出を断った。

王都を薄汚れた格好でさまよっていたのはアリアだった。腹をすかせた彼女は物乞いするものの、相手にしてもらえない。しかし、周囲に目を向けると皆が一様に同じ方向に歩いていた。走り抜けていく少年に何事か尋ねると、少年は「王の手がベラー大聖堂に連行された」と答えた。

アリアが大聖堂の広場にたどり着くと同時にエダード公が連れてこられた。衆人に罵られながら王家の関係者の前に引き出されるエダード。それは彼に懺悔をさせる場だった。エダードはジョフリーが正当な後継者であると宣言する。

娘のために苦汁を飲んだエダード。サーセイは命だけは助けてやれと慈悲を示し、サンサも命乞いをしたことを宣言したジョフリーは、そのうえでエダードの処刑を命じた。

父の下に駆け寄ろうとするアリアだったが、群衆に紛れていたナイツ・ウォッチのヨーレンに止められる。

そして、斬首の剣は振り下ろされた。

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