ウォーキング・デッド(The Walking Dead):シーズン7 第11話 「自我を失い」 あらすじ・ネタバレ


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ニーガンの拠点で一人の男が倒れていた。そこにドワイトがやってきて、バイクがないことを確かめる。急いでダリルの独房に駆け込むが、やはり彼の姿はなかった。ダリルが牢を脱出した時のことのようだ。

そこにニーガンの車列が返ってくる。トラックからはユージーンが引き出される。分けもわからずおびえるユージーン。彼を引っ張っていた女性がある部屋の扉を開ける。そこは質素ではあるが、一通りの生活が行なえるように整えられた部屋だった。

女はユージーンに食べたいものを聞いて、10分後に戻ると言って部屋を出ていく。ユージンは静かに部屋の内カギをかけ、冷蔵庫の中にビールがあることを確かめる。するとそのとき、ここの暮らしが最高であるかのように歌う歌と音楽が鳴り響く。

ドワイトが部屋で絶望に暮れていると、ドアがノックされた。開けた途端にニーガンの部下たちが流れ込んできて、彼を袋叩きにする。ニーガンはその姿を廊下から眺めていた。

 

ドワイトは独房に入れられていた。ニーガンは閉ざされた独房の外から、妻の一人がいなくなっていることに気づいたと言う。姿を消したのはシェリー、ドワイトの元妻だった。ダリルが逃げただけでなく、シェリーも姿を消したのは偶然ではないだろうと話しかける。

真相を知らなさそうなドワイトの応答に、ニーガンは独房の扉を開ける。そして、シェリーの行先に心当たりがあるのであれば、片をつけろと言ってその場を離れる。

独房から出されたドワイトを治療するドクターは、夫を救うためにニーガンと結婚するような心優しい女性はこの場には似合わないとつぶやく。

そして治療の終わったドワイトはバイクで外に出ていくのだった。

 

女はユージーンを案内しながら、ニーガンの施設のルールを説明する。ポイント制で欲しいものを購入するようである。しかし、ユージーンは普通の労働者階級よりも高いレベルで招かれているという。

屋外に出ると、ニーガンがいた。彼はユージーンに名前を尋ねる。彼は当然ながらユージーンだと答えるが、ニーガンが取り巻きに同じ質問をすると、全員がニーガンと答えた。

ニーガンはユージーンにつけられたルシールの傷を十分に見せ、脅した後、拠点を囲むように配置されているウォーカーたちがやがて腐り、崩れ落ちていくのを止めたいのだと言う。

ユージーンは溶鉱炉の溶けた金属を使ってウォーカーを溶接し、頭部も金属で覆うことで防御力も高まると進言した。ニーガンは彼の提案にいたく感激し、褒美に妻たちとの自由時間(ただし、セックスはなし)を提供すると言った。

そして、ユージーンは女に先導されてその場を離れるが、その顔には薄笑いが浮かんでいた。

 

ニーガンの妻三人に囲まれて、部屋でくつろぐユージーン。多少欲望にかられながらも、色めいたことのない時間を過ごしていた。

女性たちは知的な会話を楽しみたいと言って、どうやって爆弾を作るのか、やんわりと尋ねる。ユージーンは家庭用雑貨で作れると言い、道具をそろえて施設の中庭に出る。三角フラスコに液体を入れて泡を激しく放出させたり、水素でいっぱいにしたゴム手袋に火をつけて爆発させたりすると、ニーガンの妻たちは喜んだ。

 

ドワイトはバイクで森の中の小屋にやってきた。家の中にはドワイトとシェリーの写真が落ちており、もともと二人がその場に済んでいたことをうかがわせる。

シェリーの置手紙と指輪があり、自分のせいで、心優しいドワイトがニーガンの手先になってしまったことを悔いていた。そして、その家で待つことをやめ、外に出ていくと書いてあった。

ドワイトはその場にビールとプレッツェルを置いてその場を出て行った。

 

ユージーンが部屋でくつろいでいると、昨晩の妻たちのうちの二人がやってきた。彼女たちは今夜は自分たちの意思でやってきたのだという。そして、もう一人の妻、アンバーは嫌々ニーガンの妻になっており、彼女を解放するために眠るように死ぬ薬を作ってほしいと頼んだ。

彼女たちは致死性の薬を念のため二つ欲しいと言い、それを作ってくれることがユージーンが善人であることの証明になるのだと言った。ユージーンはアンバーの体重を二人に尋ね、無痛で死ねる適切な薬を作ると言った。

 

ニーガンの炉の前に人々が集められていた。ニーガンは突然ドクターの腕をルシールで殴りつける。シェリーの手書きのメモがドクターの机から見つかったというのだ。ニーガンは彼がシェリーを逃がしたのだと言ってさらに殴りつけた。

ニーガンはドワイトから焼けたアイロンを受取り、彼の顔のそばに持って行った。そして、認めるなら顔を焼かないとささやく。ドクターはその提案を受け入れ、シェリーを逃がしたのは自分だと言った。

ニーガンはアイロンを顔のそばからおろし、「それでいい」と言った。だが、次の瞬間、ドクターの服を引っ張り、炉に彼を投げ入れた。思わぬ仕打ちに周囲のものも顔をそむける。

 

妻たちは再びユージーンの部屋を訪れた。薬はできたが渡さないというユージーン。彼女たちがそれをニーガンに使うつもりで依頼したのだろうと言い当てた。彼女たちは失望して部屋を出ていく。

一人になったユージーンが部屋でピクルスをかじっていると、ドアがノックされた。ドアを開けると、そこにはルシールを持ったニーガンが立っていた。

部屋に入ってきたニーガンは、妻たちがユージーンをほめてばかりだと言う。そしてもう怖がらなくていいから質問に答えろと言った。ニーガンが「お前は誰…」と質問を言いかけると、彼は「ニーガンだ」と即答した。

 

翌日、ユージーンはウォーカーの溶接の作業を高い場所から指示していた。そこにドワイトがやってくる。ユージーンはお互いの名前を確認しつつ、「私たちはニーガン」と言った。

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