タラはトラックに乗ってどこかへ移動していた。行く先々の標識をメモするタラ。やがて、道をふさぐように故障車が停まっていたため、トラックは停車する。車から降りて近寄ってきたウォーカーを笑顔で排除する男。タラはウォーカーを笑顔で始末する人物を初めて見たと率直な感想を言う。
リック、カール、ミショーンは民家にとどまっていた。昨日まで気絶していたリックには次のプランがなく、とりあえずカールとミショーンは調達に出ることにした。二人を見送った後、リックは服を着替えベッドで横になった。
調達中、カールの様子がおかしいことにミショーンは気づいた。カールを楽しませようとおどけて見せるミショーン。しかし、カールは反応しなかった。ミショーンは二、三歳の子供なら笑わせられたのにとぼやきながら、調達をするために次の家に入っていく。
カールはミショーンに子供がいたという事実に驚き、矢継ぎ早に質問するが、ミショーンは一部屋ずつ答えると言って調達を続ける。
そのころ、リックのいる家では階下で人の争う声が聞こえていた。眠っていたリックは、一人が悲鳴をあげ、もう一人が笑い声をあげる声を聴いて目覚める。
階上に上がってくる人物。別の部屋に入ったため、顔は見えなかったが、銃を手にしているのは分かった。リックは慌ててベッドの下に隠れる。何とか気づかれずに済んだものの、部屋に入ってきた男はベッドに横たわり、階下では今夜はここが宿だという声が聞こえる。
ミショーンはカールの質問に答え、子供は世界が変わってからすぐに亡くなったという。カールはこの内容を心のうちにとどめておくと約束し、別の部屋に入っていく。
ミショーンも探索を続けるが、子供部屋に入ると頭を打って自殺したと思われる遺体がベッドに並んでいた。大人と子供それぞれ二体ずつ、二つのベッドにあった。動揺したミショーンは部屋を出たところでカールと対面し、もうリックの元に戻ろうと言う。
リックの頭上の男はいびきをかき始めていた。ベッドの下からはい出そうとするリックだったが、再び階段を上ってくる音が聞こえたため、その場にとどまらざるを得なかった。
中に入ってきた男は寝ていた男にベッドを譲れと言う。しかし、頭上の男は反抗的だった。やがて、二人は争い始める。一人の男が床に倒れ、リックと目が合うものの、その男はリックの存在を指摘できないまま締め落とされてしまう。
今度は勝利した男がベッドの上に陣取ったため、リックは再び動けなくなる。彼は気絶した男が目覚めないことを祈るばかりだった。
グレンはトラックの荷台で目覚めると、トラックを止めろと騒ぎ出す。トラックを降りてもと来た道を戻ろうとするグレンを、笑顔でウォーカーを始末した男が止める。男はエイブラハム軍曹と名乗った。女性はロジータ、もう一人の男はユージーンという科学者だった。そして、彼らは今ワシントンDCにユージーンを送る任務中なのだという。なぜなら、ユージーンはこの惨劇の原因を知っているからだという。
同行しろと言うエイブラハムに背を向け、グレンは歩き出す。エイブラハムがマギーは絶対に見つからないと言うので、グレンは怒り、振り向きざまにエイブラハムを殴る。トラックから離れた場所でけんかを始める二人。タラとロジータはそれを止めようとする。
ユージーンはトラックのそばで佇んでいたが、やがて側道からウォーカーが現れる。声を上げてもけんか中の二人にはとどかず、仕方なく彼は自動小銃を手に取って戦い始める。銃声に顔を上げる残りのメンバーたち。
ユージーンは銃の扱いに慣れていないため、狙いを大きく外した弾が何発かトラックに当たる。やがて、ウォーカーに対処し終わったころ、トラックからガソリンが漏れていた。
再び頭上からいびきの音が聞こえてきたところで、リックはベッドからはい出した。しかし、階下からまた別の男の声が聞こえる。その声は二階にいる二人の男を呼びながら上がってくる。
リックはとっさに子供部屋に隠れ、その男をやり過ごす。そして、ベッドで寝ていた男も階下へ降りていく。ベッドわきで気絶した男は当然ながら降りていかないが、リックがその様子を見に部屋に戻ろうとすると、また一人の男が階上に上がってくる。
今度はバスルームに隠れたリックだったが、扉を閉めてふと横を見ると、ひとりの男が驚いたまま立ちすくんでいた。格闘になるリックと男。リックは男を締め落とし、彼が持っていた自動小銃を奪う。
リックは窓から1階の屋根に出て、ポーチに降り立つと素早く身を隠した。
エイブラハムは頑丈さが取り柄のトラックに穴をあけられたことが信じられなかった。グレンとタラがその場を離れようとすると、ロジータもワシントン行きを諦めて、彼らと同行することにした。そして、ユージーンも車が見つかるまでは彼らと一緒にいた方が安全だと進言し、後をついていく。エイブラハムも同行せざるを得なかった。
リックがポーチのそばで身を隠していると、一人の男が外に出てきた。そして、リックは遠くにミショーンとカールの姿を見つける。気づかれる前にいよいよ戦うしかないと思ったところで、室内から悲鳴と銃声が上がったため、男は中に戻っていく。
リックは飛び出し、ミショーンとカールと共に、彼らが元来た方向へ向かう。
線路沿いに歩くリックたちは、そこに停まっていた車両に何かを見つけて立ち止まる。ミショーンが「どう思う」と問うと、リックは「行こう」と答えた。歩き出す三人の背後には、終着駅の存在を伝える幕がかかっていた。