初めてキャンピングカーで調理をしたときのこと。調理の合間に帰りが遅くなることを告げるためにスカイラーに電話をかけるウォルター。
スカイラーは帰りにピザを買って来て欲しいと言いつつ、子供の名前の候補としてホリーはどうかと提案する。幸せそうな家族の会話だった。
同じ場所で現在は銃撃戦が行われていた。ゴメスは撃たれ、ハンクも脚に重症を負っていた。ジェシーは銃撃戦の間に岩場に逃げ込んだらしく、自分の車からは姿を消していた。
トッドの叔父がハンクにとどめを刺そうとしたとき、ウォルターが騒ぎ、地面に埋めてある8千万ドルと交換にハンクの命乞いをする。代わりに今回の出来事は忘れて欲しいと言う。
ハンクは「奴の心はとっくに決まっている」と返し、「やれよ」と言う。トッドの叔父はその瞬間に躊躇無くハンクを撃ち抜くのだった。手錠をかけられたまま地面に崩れ落ちるウォルター。
その後彼らはウォルターから教えられた座標を元に地面を掘り、金の入ったドラム缶を掘り起こす。彼らは地面に横たわったまま茫然自失のウォルターを横目に、7つのドラム缶をすべて掘り起こすのだった。
叔父達はすべての金を回収してそのまま立ち去ろうとするが、トッドがドラム缶の1つはウォルターのために残して欲しいと懇願する。しぶしぶ聞き入れる叔父。
ウォルターの手錠も外してやり、今日は恨みっこ無しだと言って握手を求める。ウォルターがジェシーの件はどうするんだと問うと、叔父は見つけてくれれば始末すると言う。ウォルターは「見つけたよ」と言って、ジェシーが車の下に隠れていることを告げる。
ジェシーが今にも殺されそうなときに、トッドが止める。彼はジェシーがDEAと行動を共にしていたので、何を話したのか吐かせてから始末しようと提案する。同意する叔父とウォルター。
トッドが連れて行かれる間際、ウォルターは彼らを止め、ジェシーにジェーンが死ぬ瞬間を目撃していたことを告白する。ジェシーは改めて取り乱すこともなく、失望の目を彼に向ける。
車でその場を離れたウォルター。しかし、すぐにガス欠で停まってしまう。車を外から見てみるとガソリンが漏れていた。見ると銃弾が着弾していたようだ。
ドラム缶を転がして荒野を歩むウォルター。やがて一軒の住民の家にたどり着き、住民のボロなトラックを売ってほしいと伝える。一旦は断る住人だったが、ウォルターが胸ポケットから札束を出すことで交渉は成立した。
スカイラーが洗車場で不安に見舞われていると、マリーがやってきた。マリーは事務所でスカイラーと2人になり、ウォルターを捕まえたと連絡が入ったことをスカイラーに告げる。
マリーはこれまでスカイラーがウォルターを拒絶したり、子供達を彼から遠ざけようとしていたことを思い出し、彼女はまた元に戻れると信じてやって来たと言う。そのため、まずはフリンに真実を伝えろと言うマリー、しかしスカイラーはそれを拒否するのだった。
ジェシーは拷問を受けてすべてを吐かされていた。キズだらけのジェシーをトッドが牢から出し、倉庫のようなところに連れて行く。そこにはメスの製造用具が整えられていた。
ジェシーを可動式のレールに鎖でつなぎ、ある程度の自由を与えたトッド。倉庫の柱にはアンドレアと息子の写真が貼ってあった。それを見て慄くジェシー。トッドは「始めようか」と言った。
真実を聞かされたフリンは取り乱していた。スカイラーとマリーに反抗的な態度を取り、事務所を駆け出す。スカイラーに子供達を連れて家に帰れと言うマリー。
スカイラー達が自宅に戻ると見知らぬトラックが自宅前に停まっていた。家の中からスーツケースに洋服を詰め込んだウォルターが出てくる。中に入って自分の荷物をまとめて来いと言う。
家までは入ったもののウォルターが無事にいることに疑問を持つスカイラー。問い詰めれば、「すべて大丈夫、今は何も聞くな、荷物をまとめろ」と繰り返すウォルター。スカイラーは、彼にハンクを殺したのかと聞く。
ウォルターは取り乱し始め、フリンも動揺して彼に食って掛かる。2人が口論している間にスカイラーはキッチンの包丁を手に取ると、フリンとウォルターの間に割って入り、ウォルターに出て行けと言う。
包丁を置くように言いながら手を伸ばすウォルターだったが、その手を払いのけるように包丁を振るスカイラー。ウォルターは手のひらを切る。本気で包丁を取り上げようと、もみ合いながら床に転がるウォルターとスカイラー。やがてウォルターが包丁を取り上げ、スカイラーに馬乗りになるが、フリンがそれを押しのけ、母をかばうように構える。
怒るウォルターだったが、フリンは自分の携帯電話ですばやく警察に電話を始める。その通話が終わらないうちに、ウォルターはホリーを抱え上げて車に乗り込み、スカイラーの制止も聞かずに走り去るのだった。
ウォルターはトイレでホリーのオムツを替えていた。まだ言葉をしゃべれないマリーだったが、その声はママと言っているように聞こえる。ホリーを抱き上げてそっと抱きしめるウォルターだった。
スカイラー、フリン、マリーは自宅で警察の捜査を受けていた。そこに電話が鳴る。ウォルターからだった。
警察の指示を受けて電話に出るスカイラー。電話の主はスカイラーに1人かと問うた上で、激しい罵声を浴びせ、「いつも自分の邪魔ばかりするバカ女。何も知らないくせに。全て私が決めてやったことだ。」と、言い始める。
隣でウォルターの話を聞いている警察にはスカイラーが無関係であるように聞こえる内容だった。途中で意味を理解し、話をあわせたスカイラーはホリーを返して欲しいと懇願するが、ウォルターはまだやることがあると言って電話を切る。
その後、ある消防署で駐車してある消防車の回転灯が回り始める。消防士が車内の様子を確かめると、中には住所の書かれた紙とホリーがいた。
ウォルターは人消し屋の車を待っていた。荷物はいくつかのバッグとドラム缶だった。やがて迎えの車がやってくる。ウォルターは躊躇無く車に乗り込むのだった。