ソウルのオフィスで死後の財産の相談をするウォルター。思いのほか家族に残せる金が少ないことを知り、もっと作らないといけないと自覚する。
夜、検査のことを忘れて旅行にいこうと言うスカイラーに対し、母親に会いに行きたいと言うウォルター。希望はなくしていないが、それなりの準備はしたいと説得し、スカイラーを説得した。
ジェシーのアパート。寝起きのジェシーとジェーンはサンタフェの美術館に行こうと話をしている。そこにウォルターから電話がかかってきて、四日間通して料理をすると告げる。料理に備えて材料と機材を準備しろと言うウォルターに反抗的なジェシーだったが、ウォルターがメチルアミンが悪くなると嘘をついたため仕方なく準備をするのだった。
空港でスカイラーに送り届けてもらったウォルターは、一旦ターミナルに入り、スカイラーが立ち去ったのを確認して表に戻ってきた。そこにジェシーがキャンピングカーで乗りつけ、ウォルターと共に荒野に向かう。
荒野に車を停めるとジェシーは携帯の電波が入らないとボヤく。ウォルターの携帯は電波が入るが貸さないという。イラつきながら車のキーを作業台に投げたジェシーに対し、ウォルターはそこではなくて絶対になくならないところに置いておけと言う。更にウォルターの態度にイラつきながら、ジェシーは車のキーの差込口にキーを刺すのだった。
順調に料理を終えると、二人の取り分はそれぞれ67万2千ドルになる見込みになった。歓喜の声を上げる二人。そのとき、発電機のバッテリーが落ち、予定よりも早く調理が終わったこともあって街に戻ろうとする。
ジェシーが車のキーをまわしてもエンジンがかからない。バッテリーが上がっているようだ。ジェシーがキーを差込みっぱなしにしていたことによってバッテリーが上がったようだ。ケンカする二人だったが、バッテリーの回復に取り組むことにする。
発電機に車のガソリンを注ぎ、ジャンパーで車に接続する。ジェシーが発電機のエンジンを入れようとケーブルを引くと、発電機が突然爆発してしまった。慌てたジェシーは飲み水をすべて発電機にかけてしまう。
万策尽きたため、ウォルターは仕方なく携帯をジェシーに貸す。ジェシーはスキニーに電話し、自分たちの場所を何とか伝える。
数時間後、日が沈んで冷え込む車内でスキニーに再度電話をかけたところ、スキニーはこちらに向かっていて川を渡ったところだという。途中に川などないと伝えようとするジェシーだったが携帯のバッテリーが切れて伝えられないままとなる。そのときランタンの火も消えてしまった。
翌朝ジェシーが目覚めると、ウォルターが外で何かの装置のハンドルを回していた。発電機の代わりだという。日中、交代でハンドルを回し続ける二人。ガンで弱っているウォルターには過酷な作業だった。
日陰で休憩していたウォルターが気を失ったようになっていたため、近くに歩み寄るジェシー。そのとき激しくウォルターが咳き込み、服の合間から放射線治療の後が見える。それを見たジェシーはメチルアミンが悪くなるというのは嘘だろ?と問うが、ウォルターは無視して作業に戻る。
もう十分にバッテリーが溜まったと判断し、車のエンジンをかける。一瞬エンジンがかかったが、すぐに停止してしまう。そのときウォルターは外に出て行ってしまう。一通り癇癪し、ウォルターの後を追って外に出たジェシー。そこで吐血し、呆然としているウォルターを見つける。
車内で横になっている二人。ウォルターは後悔の念に駆られ言葉にし始める。陰気な雰囲気を払拭しようと外を歩こうとするジェシーに対し、今の体は電解質が減少して危険な状態だと伝える。
ヤケになったジェシーが頭のいい先生が化学的解決方法を考えろとわめくと、ウォルターは自分でバッテリーを作ることを思いついた。イオン化傾向の違いを利用した電池だ。車内からボルトやコインを集め、熱心に自家製バッテリーの原理を説明するウォルターだったが、ジェシーにはイマイチピンとこなかった。
装置をつなぎ、祈る気持ちで車のエンジンをかける二人。エンジンがかかったときは喜びの声すら出ないほど感激したのだった。
自家用車で空港にウォルターを送るジェシー。別れ際にウォルターは「お前を信用してすべてを渡す」と言い、ジェシーも「何があっても取り分は家族に渡す」と応じる。
担当医のオフィス。集まった5人に対し、医者はガンが80%縮小したと告げる。期待もしていなかった治療の効果に喜ぶ5人。医者は吐血の原因は咳き込んだことによる食道の裂傷ではないかと言う。