荒野の村で何人もの人がほふく前進する異様な光景。そこに似つかわしくないメルセデス・ベンツの高級車がやってくる。中から出てきたスーツ姿の男性2人も彼らと同じくほふく前進を始める。
彼らの目的地は小さな小屋だった。中には供え物やろうそくが立てられており、2人の男は黙祷をささげる。そして、壁に一枚の紙を貼るのだが、その紙にはハイゼンベルク(ウォルター)の似顔絵が描いてあった。
テレビでは航空機事故について報じている。死者は167名にも及んだことや事故原因は管制官(ジェーンの父)の誘導ミスだったことなど詳細に及んでいる。
自宅で一人過ごすウォルター。思いつめて、山のような紙幣をバーベキューコンロに置き、火をかけるが思い直してコンロごとプールに投げ込み、火を消すのだった。
弁護士事務所で離婚について相談するスカイラー。弁護士から二人の財政状況を把握しているかと問われ、言葉に詰まる。
ウォルターの自宅に車で乗り付けるハンク。ウォルターに家を出る時間だと言う。しかし、彼にとってもウォルターが出て行くのは不本意であり、離れて暮らせばまた元に戻る機会に恵まれると励ます。
ウォルターのいない朝食の食卓。気の抜けた顔をして手が進まないフリンだったが、そこにウォルターから電話がかかってくる。新居について伝えるためだった。フリンは大人が誰も状況を説明してくれないと訴え、ウォルターに学校まで送って欲しいと頼む。
ウォルターとフリンの学校では航空機事故について考えるための集会が開かれていた。生徒たちはマイクを受け取って自分が思ったことや考えたことを語る。
生徒だけではなくウォルターにもマイクが回された。ウォルターは良い面を見ようと語りだす。今回の事故では地上で亡くなった人がいなかったこと、飛行機は満席ではなかったことなどについて語り、人は前に進むために事故を忘れなければならないと言う。演説に熱の入ったところで校長に止められ、ウォルターはマイクを返すのだった。
再び荒野。先ほどのスーツ姿の二人組みの男は一軒の民家を訪れる。民家の住人は何事かと男たちを見ているが、男たちは何食わぬ顔で洗濯物に着替え、スーツと車の鍵をその場に置き、荒野を歩き出す。
ウォルターの車で自宅に送ってもらったフリンは、開口一番スカイラーに理由も教えず父を締め出すのは酷いと言って部屋にこもってしまう。
その場にはマリーもおり、彼女も詳しい事情を知りたがるものの、スカイラーは何も話さなかった。
ジェシーは更正施設での語り合いに参加していた。その場のリーダー的存在の男から、話を促されると、彼はリーダー的男に人を傷つけたことはあるのかと食って掛かる。男は昔、誤って自分の6歳になる娘を轢き殺してしまったことを告げる。しかし、それをきっかけに薬物や酒をやめることもなく、余計に深みに嵌まり、全うな人生に復帰するための壁になったと語るのだった。
ウォルターのアパートをスカイラーが訪れ、離婚書類を取り出した。離婚をめぐるやり取りの中で、ウォルターは自分がメスの製造者だと告白する。それを聞いたスカイラーはウォルターを軽蔑し、誰にも言わない代わりに離婚を了承するようにとだけ言って部屋を出て行く。
ジェシーを更正施設に迎えにいったウォルターはそのまま自宅に彼を泊めるようだった。ジェシーに足を洗おうと伝えるウォルターだったが、ジェシーは自分自身が悪人であり、それを受け入れて生活していくと答える。
ウォルターは例のファストフード屋を訪れ、マネージャーの男にも足を引くと伝えた。マネージャーの男は3ヶ月契約すれば300万ドルの仕事があると伝えるが、ウォルターはその仕事をも断る。
例の2人組みの男たちはテキサスへの密入国の車に潜んでいた。周りには他にも10数人の密入国者がいる。男たちは突然彼らを銃殺し、車を燃やした上でテキサスの荒野を歩き始めた。
こんにちわ
シーズン3のウォルターは、スキンヘッドにあごひげをたくわえた風貌になるんですけど、自信に満ちあふれる悪党ぶりとあいまって、すごくカッコ良かったですね。
で、ロバート・デ・ニーロにそっくりになってしまうんですよ。目つきなんかも。自分でも、そのことを意識してたんじゃないかしら?って思いながら、視聴していました。