アンダー・ザ・ドーム(Under The Dome):シーズン1 第1話 「閉ざされた町」 あらすじ・ネタバレ


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森の中で男が穴を掘っていた。男はその穴に布に包まれた大きな何かを放り込んだ。

町の人々はそれぞれの生活を送っていた。警察署長のデュークは警察署で、町政委員のジムは町のダイナーで、アンジーとジュニアと呼ばれる男はベッドで時を過ごしていた。

ジュニアは夏休みが終わり大学に戻るべき時期だったが、アンジーと居たいので大学を辞めると言い出す。アンジーはそんなジュニアとは真剣に付き合えないと言って仕事に出かけようとするが、ジュニアが強く腕を握って引きとめると、反射的に彼の頬を平手で打ってしまう。

新聞記者のジュリアは郊外に住むグリンネルから呼び出されて彼女の自宅を訪ねた。グリンネルは近頃プロパンガスを運ぶために大型のタンク車が近所を何度も出入りしていることをジュリアに伝える。

ジュリアにはあまり問題があるようには思えなかったが、とりあえず調べてみるといってその場を離れる。

冒頭の男は猛スピードで車を走らせつつ、誰かに電話をかけて問題が起きたと報告する。「奴が手ぶらで現れて再交渉したい」という内容だった。その時対向車線にパトカーの姿が見えたため、携帯を切り、身構える。

対向車に乗っていたのはデュークと副署長のリンダだった。デュークは対向車にフロントナンバーが無いことから不審者とみなし、リンダにリアナンバーの照合を命じる。

男はパトカーとすれ違ったあと、しばらくバックミラーで様子を伺うが、パトカーが追って来る様子はなかった。一息ついてフロントガラスに目を向けた瞬間、牛の姿が目に入ってきた。牛を避けるために慌てて大きくハンドルを切る男。車は道路わきの牧場の柵を突き破りながら停車するが、ボロボロになってしまう。

車から降りた男が途方にくれていると、強い風が吹き始め、地震が起き始めた。それは町でも起こっており、町民はみな動揺する。デュークは胸の苦しさを覚え、車を停めてうずくまってしまう。

牧場では佇む男のそばに何かが落ちてくる気配がした。次の瞬間、地面が線状に激しく土ぼこりをあげる。牛達はあわてて逃げ始めるが、一頭だけ動かないものが居た。数秒後、その牛は頭から尻にかけて鋭利なもので両断されたように崩れ落ちた。

何が起きたか分からない男。両断された牛のそばに近寄ると、確かに地面は線状にえぐられていた。牛の断面に手を近づけた男は手に刺激を受け、思わず牛の血の池に手を突いてしまう。

男が血のついた手を空中に掲げると、そこには見えない壁のようなものがあり、血の手形がそこに残った。

男が事態を理解できないでいると、彼の車の事故を目撃した若い男が無事の確認にやってきた。若い男も牛の遺体と空中に浮かぶ血の手形を見て事態の理解に苦しむ。

デュークを心配するリンダだったが、デュークはペースメーカーがいたずらしたかな、と軽く流す。その時、パトカーの無線から、町の多くの場所で電線が切れていると報告が入る。

牧場の男達が様子を伺っていると、空から何かが落ちてきた。見ると鳥の死骸だった。男はその死骸を拾い上げ、首の骨が折れていることを確認し、その見えない壁が空の方まで続いていることを推測する。

そのとき、小型飛行機が町の外の方向に向かっているのが視界に入る。成り行きを見守る二人だったが、飛行機は見えない壁にぶつかって大破し、その破片が男達のそばに落ちてきた。

町の住人は飛行機が空中で爆発するのを見て騒ぎ、町政委員のジムは「チェスターズ・ミルで飛行機事故が起こるなんて・・・」とつぶやきながら、車を走らせて現場に向かう。

その時牧場のそばの道路の向こう側に消防車が現れる。慌てて消防車を止める男。消防車は男の目の前、見えない壁の外側ギリギリに停車した。

消防員が怒って男に駆け寄るが、見えない壁に衝突して倒れてしまう。また、外の消防車の音が全く聞こえないことが分かった。男はメモを書き、航空局に連絡して上空を飛行禁止にしてもらうのだった。

町の中のラジオ局では、フィルがローカルラジオを放送していた。助手のドゥディが他のラジオ局はすべて停止していることを報告する。

デュークたちが飛行機の墜落現場にやってくる。リンダは見えない壁の無効に消防士の恋人の姿を見つけるが、二人は壁にさえぎられて互いに触れることも声を聞くこともできなかった。

さらにその場にジムがやってくる。全員が事態を飲み込めない中、警察の無線が町の各所で惨事が起きていることを告げるのだった。

記者のジュリアもその場に現れるが、デューク、リンダ、ジムは町の出入り口となる道で進入を止めるために各々散っていく。ジュリアは男と残る形になってしまい、男に名前を尋ねる。男はニックネームをバービーと名乗った。

チェスターズ・ミルを偶然訪れていたらしき女性2人と若い女性。停電でガソリンの供給も出来ないようだ。女性の1人はキャロリン、若い女性はノリー、そしてもう1人の女性はノリーの母親のようだ。町がパトカーのサイレンで騒然としていることから、三人は町を離れようとする。

バービーとジュリアは壁に沿って歩いていた。歩いた先では家さえも両断されており、腕を切断された女性がフラフラと歩いていた。バービーは彼女を担ぎ上げ、ジュリアの夫が勤めるという病院に運ぶことにする。

ジムはラジオ局を訪れ、緊急放送をさせろと言う。

ジュニアは自宅の部屋でバタフライナイフをもてあそんでいた。目は大きく見開かれ、狂気を感じる。その時、ラジオでジムによる緊急放送が始まった。ジムは町に深刻な事態が起きたので、すぐに車を止めるように放送した。

先ほどの女性三人組。キャロリンが運転しているところに、緊急放送のラジオ放送が聞こえてくる。気にせず車を走らせる彼女だったが、対向車線のトラックが何も無いところで正面衝突を起こしたことから慌てて車を止める。

見えない壁に近寄るキャロリンとノリーの母親。そのとき背後でノリーが泡を吹いて倒れ、「ピンクの星が降ってくる」とうわごとのように繰り返すのだった。

牧場の若い男が自宅に帰ると、姉がいた。彼の姉はアンジーだった。若い男はジョーと呼ばれた。そしてジョーは、両親は町の外のファミレスにいるので、自分達と離れ離れになってしまったと姉に言う。

ジュリアとバービーは病院を訪れるが、ジュリアの夫は勤務していなかった。毎週日曜日は勤務のはずだというジュリアだったが、その場にいた医師は、最近は違うと言う。

バービーが病院の外でタバコを吸っていると、看護助手のボランティアをしているアンジーがタバコを求めてやってくる。今の状況について話をする2人と離れた車の中には、バタフライナイフをもてあそぶジュニアの姿があった。

親しげに話す2人の姿を見たジュニアは車を降り、徐々に彼らに近寄る。その時、三人組の女性の車が現れたため、アンジーはノリーを連れて病院に駆け込み、バービーもその場を離れる。ジュニアの目はバービーの姿を追い、手は変わらずバタフライナイフをもてあそんでいた。

ジムは警察署でデュークと話をしていた。治安維持のために警察官を増員しないかと問うジムだったが、素人に簡単にバッジを与えるわけにはいかないと断るデューク。その場を離れようとしたデュークに、ジムは「プロパンガスのことを聞かれたら?」と唐突に尋ねる。

緊急事態の直前から燃料を備蓄していたと町民に知られたら疑われるのではないかと言うジム。デュークは自分は何も知らないと言う。しかし、ジムはデュークを脅迫するような捨て台詞を残し、去っていく。

ラジオ局ではドゥディが無線の周波数を変えるとたまに外の通信が入ってくることに気づいていた。一瞬聞こえた外の通信から、町が高さ6000メートルのドームに覆われているらしきことを知る。

夜、バービーは壊れた車から拳銃を取り出してしまっていた。顔を上げると背後にジュニアが迫っていた。前に会ったことが無いかというジュニアにまともに取り合わないバービーだったが、ジュニアがあからさまに命令口調に変わったため、一体何に腹を立てているのかと問う。

そのときジュリアの車が現れたため、ジュニアは何事も無かったかのようにその場を去っていく。バービーに何があったのか聞くジュリアだったが、バービー自身も彼が何をしようとしたのか分からなかった。

ジュリアは夫を探したが見当たらなかったと言う。宿泊施設の部屋はすべて埋まっていたことから野宿をするつもりだと言うバービーに、自宅に来るように言うジュリアだった。

壁際の陸橋の上では、若者達がパーティーをしていた。ジョーがそこに近づくと、アジア系の長髪の若者が彼に話しかけてきた。

懐中電灯を手に陸橋の周りを探るジョー。長髪の若者が何をしているのか尋ねると、壁は突然現れたのだから、止めるスイッチもあるのではないかと思って探していると言った。しかし、次の瞬間ジョーは倒れ、「ピンクの星が尾を引いて降ってくる」とうわごとのように繰り返す。

アンジーは自宅に戻るが、自宅は停電のために暗闇だった。マッチからろうそくに火をつけようとするアンジーだったが、その時ジュニアが背後から現れ、彼女を捕らえる。彼の手から逃れようともがき、逃げるアンジーだったが、もみ合ううちに頭をぶつけ機を失ってしまう。ジュニアは「こんなことをするつもりじゃなかった」と気を失ったアンジーに謝罪の言葉をかける。

町のダイナーでは多くの住人が暗闇の中食事をしていた。そこにデュークが現れ、住人のうち12人が亡くなったことを告げる。住人達は動揺し、推測を語り始めるが、デュークはデマの元になりそうな発言は謹んでくれと言って出て行く。

アンジーが目覚め、床に立ち上がろうとすると、そこは水にぬれていた。鉄の扉に閉鎖された見知らぬ空間だった。その時、階段を下りてくる足音が聞こえる。扉を開けたのはジュニアだった。

取り乱し、叫ぶアンジーだったが、ジュニアは大声で「やめろ!」と命令する。アンジーがおとなしくなると、ジュニアは優しい口調に戻り、ここが父親の作った地下のシェルターであることを伝える。また、今朝アンジーが冷たい態度をとった理由が分かったと言い、今は酷いことをされていると思うかもしれないが、長い目で見ると感謝してもらえるはずだとも言う。

ジュニアの正気を疑うアンジーだったが、彼は本当のことをわかっているのは自分だけだと言う。アンジーはジュニアに飛び掛るが、彼はアンジーを突き放すと鉄の扉の向こうに姿を消し、鍵をかけてしまう。

ジュニアがシェルターを出て地上に上がると、父親のジムと鉢合わせた。ジュニアは父の緊急放送を聞いてシェルターが必要になると思って見てきたと嘘をつく。大学も壁の外なので、何が起きても父を手伝うと誓うジュニアだった。

ジュリアの自宅に入ったバービー。補助発電機のおかげで彼女の自宅は電気をともすことができた。部屋の中の写真の男が夫だと言うジュリア。それはバービーに見覚えのある男…今日土に埋めた遺体となった男だった。

ジュリアは浮気をしている夫も必ず戻ってくると言って寝室に入っていった。

見回りをしているデュークとリンダ。デュークは自分は町を守るために色々やったので天罰かもしれないといい始める。見えない壁に手を当てて秘密を語ろうとするデューク。しかし、突然胸の痛みが始まる。

りんだがペースメーカーを疑った瞬間、彼の胸が弾ける。無線で助けを呼ぶリンダ。ドームの外側では軍があわただしく動き、報道も未曾有の事態を取り上げていた。

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